ボクは守護者
ゆる弥
隣の席の由真ちゃん
隣の席の由真ちゃんは皆より小さくて細くて可愛いんだ。だから、ボクが守ってあげるんだ。
この前、由真ちゃんをバカにしたやつを叩いてやった。そしたら先生にも由真ちゃんにも怒られたんだ。
なんでボクが怒られるんだろ?
守ってるのに。
「なんで叩くの? 暴力は良くないよ!?」
守るにはいじめる奴を叩くのが一番いい方法だと思ってた。
もしかして、違うのかな?
また由真ちゃんがちょっかいを出されて「チビやーい」と言われて小突かれている。
ボクは足早に近づくとゆまちゃんの前に両手を広げて立ち塞がった。
いじめてたのは上級生だ。
睨みつける。
「なんだよ! どけよ!」
ボクはそれを無視して前に立つ。
押されても負けない。
叩かれても何もしなかった。
ジッと耐える。
上級生はそのうち居なくなった。
何とか由真ちゃんを守れたぞ。
「大丈夫?」
「んっ? 全っ然平気! ボクは強いんだ!」
「ふふふっ。有難う」
太陽のような由真ちゃんの笑顔が、ボクの胸を温めた。
ボクは守護者 ゆる弥 @yuruya
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