ラブコメしたガールの無駄な努力in文化祭
黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)
第1話
「
私、
「
その時の私は物凄い面倒そうな顔をしていた、断言しよう。
「この前紘ちゃんが見せてくれた小説、文化祭のラブコメ小説!あれを私もやってみたいの!」
この前、同じ小説部の
単純で突っ走る
「はぁ、原因私なのがねぇ
で、誰とラブコメを……聞くまでもなく
唯の顔が真っ赤になる。それが楽しくて口角が上がる。
「いいいいてゃいてゃなななんて、しししたいわけにゃいし!」
「へー
「~~~ッ‼」
「で、五里松と何したいの?」
「もー、
えっとね、文化祭を二人で回って見て、美味しいもの食べて、一緒に出し物見たり、一杯話したいの」
キラキラした目で夢を語っている。あー、本当に無駄な努力だらけだ。何が無駄って、全部無駄なんだから。
「えーっと唯ぃ、今日が
「…うん」
「で、唯、私達小説部は文化祭で小説誌を売る事になったよね?」
「…うん?」
首を傾げ始めた。
「とぼけるな
入稿ギリギリになった阿呆が謝って『お詫びに文化祭全日店番するから(裏声)』と言ったのを私は忘れてないからね」
「うぐぐぐ……」
今、私達は部室で店番をやってる。閑古鳥が鳴いてるけど、店番は一人必要。そもそも……だ。
「
去年アイツが無双して今年は防衛戦になるから、挑戦者尽きない限り奴も行けないよ?」
「グググ…うううううううう……」
無駄な努力を……はぁ。
「じゃ、私行くトコあるから」
「私を置いてかないで~」
「人聞き悪い、折角気を使うのに」
泣きそうな唯を放置して私は出て行った。
「じゃ、私はこれで」
部室前に居たゴリラに言葉を投げる。
「有難う」
「一応聞くけど……防衛線はどうなったの?」
「防衛線一戦目で机が壊れた
俺は殿堂入りって事で決着した」
「脳筋め…ま、いいや
じゃ、無駄な努力家を宜しく」
「?????」
私は無駄な努力家を放って青春を謳歌しに行った。
その後どうなったかは知らないけど、友人達はとても楽しそうだったとだけ私は言っておく。
ラブコメしたガールの無駄な努力in文化祭 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika
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