あとがき

皆様、初めまして。

もしくはお久しぶりです。

作者の宮野 智羽でございます。


この度は【晴れた日にコインランドリーで猫を拾った】に出会っていただきありがとうございました。


私にしては珍しい現代を舞台とした男女の恋愛でございました。

今回のテーマとしては『死を考えている不安定な2人が出会い、これからも不安定に生きていく』というものです。


コンテストのために書き始めたのですが、コンテスト向けではない作風だな~なんて思いながら書いてました。


個人的に苦労したのはラストですね。

不安定な2人だからこそ完璧な形で終わらせたくなかったのです。

読者の皆様にとっては不完全燃焼なラストだったかもしれませんが、作者の私ももやもやしています。

本当はもっといいラストを考えていたのですがそれは作者である私の自己満であると思い没にしました。



さてもう少しだけこの物語についてお話ししましょう。


そもそも晴れた日にコインランドリーに行く理由なんて限られます。

これは実際に私が自殺をする時に何を思うかということを基に考えました。

きっと私だったら洗濯物を干したまま死にたくない。

そして綺麗な空を見たい。

そんな思いからこのお話は出来上がりました。


この場面を書きたいが故に「麗が最期に見たいと思った空=空という男に出会う」なんて安直な物語の基盤が誕生しました。



そしてこの物語には色々な謎が残されています。


Q.麗が自殺を考えた理由は?

Q.空が自殺を考えた理由は?

Q.猫とは誰のこと?

Q.空は消えた3年間で何をしていたの?


勿論他にも色々ありますが、物語の中で分かりやすく濁されてるのは主にこの4つが挙げられます。


この謎の全てに一応私なりの答えはあります。

しかし物語では意図的に消しています。


これを明確にしてしまっては不安定さがなくなってしまいますからね。



あとがきとしてはもう十分でしょうか。

きっと皆様にとっては不思議なお話だったと思います。


曖昧で不安定な2人の行く末が幸福に溢れるものであることを願いながらこの物語を終わらせたいと思います。


ではまた別の物語でお会いしましょう。


宮野 智羽

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晴れた日にコインランドリーで猫を拾った 宮野 智羽 @miyano_chiha

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