主人公は国の不正や醜聞の情報を売り飛ばし、その国が滅びるきっかけを作っては、次の国へと移っていく少女ロサ(偽名)です。
喋ったり、人の影に入り込んだりする猫(?)と共に新たな国に潜り込み、国をも滅ぼす情報を求めて動き出します。
彼女らの背景も、動機も、多くは語られていません。
しかし彼女らのやりとりや暗躍の中で、なんとなく感じ取れます。
国を滅ぼすのは、それが面白いから。
国を滅ぼすのは善とは言えないかもしれません。しかし不正に塗れた国を存続させるのは?
ロサは善悪は口にしません。
ただ「汚い金で続く国なんて面白くない」と告げるのです。
倫理観が無さそうで、倫理的なその義賊的な精神性が心地よく、魅力的な物語となっています。
どうぞ一読くださいませ!
※このレビューは最新話が「第30話」の時点で書かれました。