日記形式で書かれた、ホラー作品です。 最初は順調に始まった、高校生活。 高校生活で、主人公が一番の目標にしたのは、友達づくり。 お母さんに、友達作りをすすめられたから、という理由もあります。 一緒に仲良く帰れる友達が欲しい。 けれども、追い詰められていく彼女の日記は、どんどん怖い内容になっていきます。 親と子、友達との関係を考えさせられます。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(334文字)
日記形式の手法を取り、素直な少女の心が徐々に変化していく様子が描かれています。少女が傷つき、心が病んでいく様子。とても悲しいほどに。少女は何を求めていたのか。少女は何を信じようとしていたのか。そして一体、誰が無自覚に少女を傷つけていたのか。本作は、ぞくりとする中に、悲しみを内包しています。
日記形式の一人称が最大限に生かされているサイコホラーです。日を追うごとにつのる主人公の必死さが痛いほど胸に迫ってきて、狂気に走っていく姿にやるせなくなります。主人公の心情を体感させる切々とした筆致。視覚的な効果も素晴らしく、読みながら息が詰まってきました。本当に恐ろしいものとは何なのか。極上の心理ホラーを体験してください。
血なのですかね。狂っているのは。ホラーなので読むときは注意です。でも見せ方がうまいと思いました。
文の表現が素晴らしく、作品にのまれました。狂気的な感じが凄かったです。
ピッカピカの女子高生!今を時めくJKデビューっ!だから中学までの自分から生まれ変わってお友達たくさん作ろうね!!のはずだったんですが……読めば読むほどじわじわ来ます。もう、最後の方は……
最初からなんだか切なくなる感じがして、その文章に吸い込まれて、途中から怖くなってきて、それでも涙があふれてきて、ああ、小説の力ってすごいな、と思いました。怖いのに身につまされて心をつかまれて、泣けるのですから。素晴らしかったです。