第2話 生徒会長
生徒会長 それは誰しもが憧れるであろう存在であり
漫画などでも多く登場する生徒の中で最も位の高い生徒だ
もちろん僕の学校にも生徒会長が居る...
「なあ夜音君、君はこの学校の生徒会長を見た事があるかい?」
突然そんなことを聞いてきた、生徒会長なら一度は見た事があるだろうと記憶を遡ってみるが...
「無いな...」
生徒会長のことについて思い出せない...
「僕のことだ、覚えてなくても仕方は無い」
だが不思議に思った僕は、翌日生徒会長のことについて、時村と共に他の生徒へ聞いてみることにした。
「すまないね、少し聞きたいことがあるんだけど、今時間あるかな?」
なかなか積極的に聞き込みをするな、凄いなこいつ...俺も聞きこまなきゃ
「急にごめん、聞きたいことがあるんだけど...生徒会長って誰か覚えてるか?」
「ほんとに急だな、生徒会長かぁ〜...あれ?誰だっけ」
こいつも生徒会長について覚えていないのか、とりあえずもう少し聞き込みしてみるか...
その後も俺と時村で聞き込みを続けたが、結局生徒会長についての情報は全く掴めなかった
「はぁ〜...」
大きくため息をつく2人
「ほんとにこの学校に生徒会長なんて居るのか?」
「居るに決まっているだろう!」
かなりの大声で叫ばれたため耳が痛かった
「とりあえず今日は解散して、今度にしよう」
「そうだね」
そうして帰ろうと荷物を取りに教室へ向かったのだが
「ん?」
なにか教室の中から物音が聞こえてきたので、教室の窓からそっと覗き込んでみた
「誰かいる...」
そう、教室の中には見覚えのない人物が一人、僕の机を漁っていた
「何してるんだ」
僕は扉を開き、その人物が誰かを確認しようとした
「きゃっ」
ちょっとした声が教室に響いた
「あ、えっと...」
酷く動揺しており、言葉を発せずに居る彼女を見て、僕はとりあえず落ち着くように言った
「すみません、つい取り乱してしまって...」
「いや、こちらこそ驚かしてしまって悪かったよ」
「僕の名前は...」
念の為名乗っておこうと思い、自己紹介をしようとした所
「夜音憂君だよね?」
名前を覚えられていた、少し嬉しかったが余計に謎が増えた
「どうして名前を?」
「だって私、生徒会長だもん」
ドヤ顔をしながらそう言ってきた
「あっ、私は富沢栞(とみざわ しおり)この学校の生徒会長をやらせてもらってるの」
こいつが生徒会長なのか...と思いながらも、机を漁っていた理由を聞いてみた
「ところで...どうして僕の机を漁っていたんだ?」
彼女は少し言いずらそうな顔をしながらも、理由を話しだした
「君の書く日記を読んでみたくて、机の中にあるかなと...」
「どうして僕の日記を?」
「この前の放課後、忘れ物を取りに教室に戻った時に、日記を書く君を見て、どんな内容か気になったから...」
続けて彼女はこんなお願いをしてきた
「もし良かったら、これから私に日記を読ませてくれないかな?」
僕としては人に見せられるほど出来のいい日記じゃないというのもあって少し迷っていたのだが...
「あっでももうこんな時間...そろそろ帰らなきゃ...」
時刻は18時前になっていた
時間が時間だったためその日はもう解散したが、後日時村も含めて3人で集まる約束を交わした。
約束通り、次の日の放課後に学校の図書室で3人で集まった
「結論から言うと、読んでもらっていい」
あの後考えた結果、僕自身日記を見られるのが嫌な訳では無いというのと、読んでもらうことが基本ないため読んでもらおうという結論に至った
「本当に?やったね」
彼女はかなり喜んでいた
すると時村が僕にも読ませてくれないかとお願いしてきた
「好きなように読めよ...」
俺はここ最近考えごとが多すぎて疲れていたため、適当に返事をしてその日はもう帰った
「疲れた...」
疲れ切っていた俺は、とりあえず日課である日記を書いた後にベッドにうつ伏せでいた
よく見ると時刻が22時を回っていたためその日はもう寝ることにした。
富沢、時村にとんでもなく絡まれるのはまた次のお話...
2話 終
(↓読む人だけ読んでください!↓)
謝罪込みのあとがき的なやつ
第2話読んでくださってありがとうございました!
謝罪
そんなに読んでる人が居る訳では無いのですが1話目からかなりの期間が空いてしまいすみませんでしたm(_ _)m
Up主自身結構面倒くさがりでサボりな上に小説を書くという初めての試みだったのでキャラ名や設定を考えるのにすんごい時間がかかりました...(イイワケデスゴメンナサイ)
お知らせ?
3話目が投稿されるまでまたかかるかもですが!(作業早くしろよって話なんですが...w)暖かい目で見守ってくれるとありがたいです!
夜音憂の学生生活 @y0rune_kun
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