光の柱の見え方の違いについての説明
光の柱の見え方が人によって違いがある点の伏線が回収されていないのでは、と考える方のためにここで説明をします。
まずあの光の柱は物理現象ではありません。物理が得意な人が理解出来ず、写真や映像に映らないものは物理現象ではないからです。
あの時主人公は赤黒く光る不気味な印象を持っていました。ヒロインはお青白く綺麗なものに見えていました。他にも黄色や淡い紫や緑に見えた人がいたという描写があったかと思います。
あの光の柱は見えた人に良い予感が認知出来るようになるという変化をもたらすものであったという事は間違いありません。
物語では天の御柱と認知されていましたが、僕の設定ではあれは女神フォルトゥーナの後ろ髪の一本です。「幸運の女神の後ろ髪は短い」と言われる女神ですね。たまたまその髪の毛を見るチャンスを得た人だけがあの軌跡の体現者となった訳です。
そして見える人には良い予感を見る能力が与えられ、それを綺麗だと思う色、「良い予感に見える色」で見えるようにしてくれます。人によって好きな色は違うでしょ?だから人によって見える色が違ったんです。
女神フォルトゥーナの髪を見た人は瞬間的に良い予感を見る能力に目覚め、髪がある位置が自分の好きな色に見えたと思って下さい。
緑が好きだった隣の席のクラスメイトは光が良い予感を感じさせるものだったので好きな色の緑に見えていたわけです。
ヒロインは過去の事故の経験から血や赤色灯を連想させる赤黒い色に抵抗感を持っています。逆に青白い清潔そうな色を綺麗だと感じます。だから青白く見えていたわけです。
主人公が光が見えて居たのに良い予感を感じる力に目覚め無かった理由は、主人公は女神フォルトゥーナの髪の毛を見る事は出来ない方の人だったからです。良い予感を感じる方の恩恵には預からなかったという事ですね。
けれどそこ嫌な予感がするものがあることを元々持っていた悪い予感を見る能力で女神フォルトゥーナの髪の毛の存在を認知しました。女神フォルトゥーナの髪は悪い予感も感じさせる非常に厄介な存在だったからです。
翌朝主人公が光の柱を赤黒いと言った時、ヒロインが驚いたのはその色が主人公が悪い予感を感じた際に見ている色と認知したからです。それ故ヒロインのはその日に良い予感を感じる色が世界中にあることを認知しながらも無視をするという懸命な選択が出来た訳です。もし無視しなかったらヒロインもその能力に目覚めた事が周囲に認知され、誘拐されたり隔離施設行きになった訳です。
アンティークの時計に悪い予感がしなかったのはその売買に身分証が不要だからです。ネットオークションにかけたら危険ですけどね、個人売買の範囲ならバレないでしょう。でも高くじは高額当選のお金を受け取る際に身分証を銀行に見せる必要があります。軌跡あった街から高額当選者が銀行にやってきた、いくら守秘義務があるといっても銀行がその人をどう扱うかなんて自ずと分かりますよね?銀行が誠実に守秘義務を果たしていたとしても国の強権で情報開示を求められたら隠せません。だからあの能力が世界に認知される事がわかっている状態では、絶対に高くじで高額当選しても換金してはいけなかったのです。高額当選当たらないから宝くじに価値はありません。宝くじの還元率は当せん金付証票法第5条で「当せん金付証票の当せん金品の金額又は価格の総額は、その発売総額の五割に相当する額をこえてはならない」とされています。多分主人公の目からは宝くじ売り場に並ぶ人たちほぼ全員に悪い予感が漂って見えたと思います。
悪い予感と良い予感 まする555号 @masuru555
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