短篇「千年ノ未来」(完)

不可世

一話完結

人に関して難点を言えば

死を乗り越えれない生命体であるという事だ


私はこの場で倫理的な価値観に躊躇はしない

あるとすれば死に対する絶対的な知的好奇心である。

それを確かめる為なら、遠慮なく殺人を起こしてもいい。


では、死の元祖的な理念である、タイムレールについて掘り下げよう。

人は時間の線路、時間軸を進むが故に死へと近づく、

これが最も抽象的に言い得る、タイムレールの意味合いである。


つまりは時間的理念タイムレールから、時間を使わないタイムレスレールを敷く事が不死への道のりなのだ。


ではどうすれば時間的束縛から解放されるか、ここからがミソである。

タイムレールが厳に生じているのは、生身のものである。

無論、物体や無機物であっても、タイムレール、侵食は起こる。

つまり、死を克服するには、時間を止める、もしくは憑依するかだ。

ここで両者からヒントを経て

コールドスリープをするのが最も妥当な案だと結論付けた。


コールドスリープ、それは肉体の鮮度を保ち何千年と保存するというものだ。

しかしこの方法は、脳だけを活性化させ定点映像だけの為、世界を楽しめない。

そこで私の案である。

体を動かせ、尚且つ、不死を実現する。

今の地球の環境下では100年で肉体が腐ってしまうのだ。

ならば、地球を包み込むコールドスリープ装置を作ればいいのではないか。


つまり、世界の環境を、肉体の腐らない、環境にすると言うことだ。

しかし、その方法が難しい、

皆も知っての通り、肉は冷凍保存することで長持ちする。

つまり、極寒に住んでる住人は、寿命が長いのだ。

では、この冷凍シェルターを各地域に作り、

一週間に1回は、肉体を冷凍し回復させ、また一週間を生きる。

そうすれば、我々は、長く生きれるのだ。

これが私の論理付いた不死に届くであろう、考えだ。

どうかコールドスリープに近い冷凍シェルターを、各場所に作り、

肉体の回復をしたい。


やがては世界を覆うコールドスリープで、何千倍と生きさせて欲しい。

ではこの願いを込めて、ここに議会を閉じる。

私は、ひとまず、冷房を使ってみる。

では、皆の長生きを願って、この意見文が鍵になることを切に願う。

では、希望を込めて、次は1000年後に会おう。

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