後編
魔塔は大混乱に陥った。
俺の攻撃魔法を感知したからというのもあったが、ターニャの状態もあった。
生命維持に必要な水分がほとんど抜けて、体内の魔力が生命維持に使われているものの生きているのが奇跡だというぐらいの状態だったから。魔塔内にいる回復魔法を使える魔術師たちや薬師たちが総動員されてターニャの対応にあたった。
ウルディエールなんかターニャの様子を初めて見たとき、顔色が青を通り越して真っ白になっていた。だが次の瞬間には気を取り直して指示を飛ばしていたのだから、あいつはやる男だと思う。
ここまで水分が枯渇すると急激に水分を戻しても吸収しきれないらしく、徐々に水分を回復させる手段がとられているがいつまで保つか。
予断を許さない状況が続く中、フォンセルドがネレイディアをとっ捕まえてきた。
自分の祭司官が捕縛されたことに呆然としていたところを捕まえたらしい。
道中、フォンセルドが水の祭司官がなにをやらかしたのか伝えたようで、ネレイディアの顔は真っ青だった。
…まあ、ターニャの状態を見て、というのもあるだろうな。
「あの子が、嘘…でも、たしかにこの子にあの子の魔法がかけられた名残があるわ」
「ターニャを死なせてみろ、ネレイディア」
びくりとネレイディアが震えて、俺を見る。
「……貴様を殺してやる」
「ヒッ」
「ネレイディア。早くしないと本当に殺されるよ」
「わ、分かってるわよ〜〜!」
ネレイディアは水の神だ。だから水関連に関してはお手の物。
ネレイディアの魔法の関係上、他の魔術師の回復魔法を使うわけにもいかないらしく、ネレイディアがターニャに回復魔法を重ねがけした。
…手伝ってくれていた魔術師たちと薬師たちに礼を言う。
彼らは心配そうにしながらも、退室していった…ウルディエール以外は。
「ライゼルド様、酷いお顔ね」
「……まあな」
「初期対応が早かったから、あとはネレイディア様にお任せすれば大丈夫…よね?」
「……そう、思いたい」
フォンセルドの話を断って、ターニャを研究室に送っていったら。
俺がちゃんとあのブレスレットの中に何があるのか伝えられていたら。
俺がもう少し、早く駆けつけられていたら。
ターニャが死にそうになるなんてこと、なかったんじゃねェか?
そう考えた瞬間、バシンと頭を叩かれた。
なんだと顔を上げれば、叩いたのはフォンセルドだったようだ。
「辛気臭い顔をするな。ターミガンなら大丈夫だ。で、お前はどうするんだ?」
「あ?」
「彼女と共に生きていきたいんだろう?」
……なんでバレてんだ。
そう、顔に出てたらしい。呆れた表情で「普段からダダ漏れだったんだよ」と言われた。マジか。
「ターミガンぐらいじゃないか?気づいてないの」
「そうねぇ」
「マジか…」
「まあ、彼女と生きたいなら僕ら自身をどうにかするしかないね」
人は、人を超える寿命を生きることはできない。
竜人族の番になったときだけ、番の竜人の魔力を受けて多少寿命が伸びる程度だ。それでも竜人に及ばず、神にも遠く及ばない。
そして、俺ら神々は人の寿命を操作できない。
唯一、弄ることができるのは親父であるエレヴェド神であり、親父は自身に仕える祭司長以外で寿命を操作するつもりは一切ない。
フォンセルドの言う通り、俺ら神側が人に合わせる必要がある。
不老を捨て、人と同じように年老いて死ぬ。
怖くないかと言えば怖い。
肉体が衰え、今のように力を振るえなくなる。
けれどそれ以上に俺はターニャと一緒に過ごしたい。
「……親父に直談判してくる」
「そう。じゃあついでに今回の事態も報告してくれ。あれは倉庫に転がしてるから」
「あァ」
「ターミガンのことはアタシに任せて」
「おう。頼んだ」
重てェ荷物を持って、魔塔の広場に出た。
フォンセルドが魔塔の結界をいじって、俺が出られるようにしてくれたのでそこから抜け出す。
飛び上がり、下を見れば大海原。
この真下に魔塔があるなんて思いもしねェだろう。
「……本当に、運が良かったんだな」
魔塔の結界はフォンセルドが組み上げたもの。
神であればぶち破れるだろうが、神自身も無事ではいられねェだろう。たまたま俺は結界が開いていたときに落ちたが、閉まっていたら弾かれて海の藻屑になっていた可能性が高い。
態勢を立て直して、向かうべき方向へと向かう。
目指すは、親父がいる中央大神殿だ。
◇
―― 大変だった。
いや、俺が神から降りる件はあっさり「条件クリアしたらいいよ」って言われたんだが、
親父が、ブチギレた。
親父がブチギレたのを見たのは久々だ。
創世の頃は何度かキレてたが、千年以上はなかったことなのに。
その結果どうなったかっつーと、親父がキレてた数時間だけ世界各国で天変地異が起きた。
砂漠地帯には大雪、万年雪で閉ざされるような寒冷地帯は猛暑、湖の水がほぼ干上がったり、海が大荒れになって津波として陸に押し寄せたり云々…。
そりゃもう、俺を含めた神々は大慌てだ。
このままだと世界中から生物が死ぬってんで、数時間の間めっちゃ頑張った。
俺は主に嵐担当で、風の神アイレルドと一緒に頑張った。一番頑張ったのは海洋三女神だろう。津波に巻き込まれた者たちの救助や荒れる海流の制御等を終えた彼女たちは死屍累々の状態だったからな。
当然、ネレイディアやフォンセルドも駆り出された。
その間、魔塔の皆がターニャの命を繋いでいてくれたらしい。正直、これでターニャが命を落としてたら俺は親父を許せなかったと思う。
ターニャの体調は良くなってきた。
だが、生命維持のために常に魔力を使い続けてきたため失われた魔力は多い。手を触れ合うだけでは回復が間に合わねェ。
ネレイディアが魔力回復のためソファで潰れてる以外、俺たちの他に誰もいない部屋の中で、ターニャと唇を合わせた。
ゆっくり、ゆっくりと魔力を流し込む。一気に流し込むと体内で魔力が暴れて悪化する可能性がある。
いくら同じ属性だっつっても、所詮は自分以外の魔力だ。しかも俺は神だから質も違うだろう。
ある程度、魔力が回復したのを見て離れた。
今まで触れていたまだかさついているターニャの唇にそっと指で触れる。だいぶ回復してきたとはいえ、体に受けたダメージは大きい。
俺が神の座を下りる条件は「後継者を育て次代の雷神にする」ことだ。
神の座を空けるわけにはいかない。代替わりするためには後継者が必要。
子はできるだろうか。
いや、子が出来なくてもいい。
親父は「俺の血を引く子」とは言わなかった。ただ「後継者」とだけ言った。
今回の出来事で子ができない体になったとしても、俺はターニャと一緒に死ぬまで生きていきたい。
フルミネーラを拾ったときは、こんな感情はなかった。彼女が成長した後も。
フルミネーラがハロルドと結婚したときだって純粋に祝福できた。
でもターニャが他の男と考えたらそれは無理だ。
ターニャの隣に立つのは、俺でありたい。
「……すきなのね」
ふと、声がかかったので振り返る。
ソファに体を突っ伏したまま、ネレイディアが視線だけをこちらに向けていた。
「好きなのね、その子。うちの祭司官もアンタのこと好きだったのに」
「……仇を許し愛せるほど、俺はできちゃいねェよ」
「まさか、あの子が戒律を、しかも三度も破ってるだなんて知らなかったのよぅ…」
嘆くネレイディアに俺はため息を吐いた。
ただの祭司官のやらかしに対して親父は普段キレることはない。きっとこの世界中の生物たちの選択の結果、世界が滅びゆくことになっても親父はただ静観するだろう。
だが、親父が許せないことがいくつかあって、そのうちのひとつに「神官が戒律を破ること」が含まれている。
……いや。少し違うな。
戒律が制定されたのは、正確には「創世神や神々の逆鱗に触れないため」だ。
仕える対象の神々によってポイントが違うから戒律の内容はバラバラだが、共通して創世神エレヴェドの戒律も守らなけれならないことになってんだ。
ひとつ、悪意や享楽を持って余人を殺傷することあらず。
ひとつ、悪意や享楽を持って余人を騙すことあらず。
ひとつ、権力・財力に溺れ余人を陥れることあらず。
神官の位に就く者は真名に誓う。決してこの戒律を破らぬことを。
それは俺ら神々も同じだ。
全世界の者たちを監視することはできない。全世界の者たちを裁くことはできない。
ならば身近にいる者だけでも、と親父は神と神官の位のものだけは自ら見る。
親父は「人とは過ちを起こすものだ」と、親父自身が見聞きして「二度」までは許す。
だがそれに胡座をかいて更に破れば、親父はキレる。
あいつは、三度破った。
悪意を持って、本来ならモンスター避けが用途である魔導具を用いて誘導させ、フルミネーラたちを間接的に殺した。
悪意を持って、魔塔に来る予定だった世話役の神官を傷つけ、自分が入れ替わり魔塔から迎えにきた魔術師に「自分が世話役だ」と偽った。
悪意を持って、ターニャを殺そうとした。
水の祭司官ともあろう者が、戒律を三度破ったのだ。
…よりにもよって、親父の戒律を。
親父が世界に影響を与えるほどブチギレたのは、ある意味見せしめに近い。
神官が道を誤ればこのようになると。
案の定、中央神殿長は真っ青になってたな。
…戒律が守れんなら、神官になぞならん方が良い。
「……
「何も」
「え?」
「俺は何も聞かされてねェよ。お前の処遇は」
「うそ〜〜…」
「自業自得だろ」
自分の祭司官が親父の戒律を破ったんだ。
任命し、傍に居たはずなのにあいつが戒律を破ったことにも気づけなかったネレイディアにも罰は下るだろうよ。
◇
ターニャ ―― ライアと想いを通じて、あれから二年後には結婚した。
俺が主に拠点にしていたトニトルス大神殿で、関係者だけの小規模なもので式も挙げた。
似合わないなんて呟いていたけど、この世で一番キレイな姿だった。
まあそこに親父が神官に化けて混ざり込んでいたのにはギョッとしたが、まあ親父らしいと思う。
ウルディエールなんざ号泣してた。「ライゼルド様に嫌なことされたら言って!!アタシがぶん殴ってやるから!!」ってお前はライアの母親か。
ライアの体はやっぱりあのときのことが原因で子を産めない状態になってた。
残念ではあるが、そもそも神の子を人が産めるかどうか分からねェし。
子は別にどうでもいいと言えば嘘になるが、ライアの方が大事だ。
で。後継者についてだが。
実はもう決まっている。
「―― ほら、集中できてねェと爆発すんぞ」
「え、うわっ!」
指でつついてやれば、ボンと音を立てて魔力でできた球体が爆発した。
周りに影響が出ないようにしたが、煙は吸い込んじまったらしい。
咳き込むと、恨めしそうに俺を見上げてきた。
「父上がつつくから!」
「集中してりゃつついても割れねェよ」
もう一回、と言えば渋々と魔力を練り始める。
俺やライアと同じ、雷を表す魔力がバチバチと音を立て始めた。
俺が決めた後継者は孤児の少年だった。
俺とライアで新婚旅行がてら世界中を飛び回っていた頃に、ある国の端っこにあった、ほぼ廃墟と化していた神殿の中で暮らしていた三人の子どもたちのうちのひとり。
少年 ―― ギルベルトは三人の中では最年長だった。拾った頃は七歳だったか。
一緒にいたマリナは当時五歳、最年少のヤージェにいたっては生まれて一ヶ月ぐらい。
…皆、捨て子だ。フルミネーラと同じ。フルミネーラの頃よりも世の中良くなってきてるっつーのに、未だ子捨てはあるらしい。それぞれの名付けはライアがした。
ちなみに、ギルベルトとマリナは人、ヤージェは虎の獣人だ。
特にヤージェは顔つきが動物寄りの人型だから珍しいといえば珍しい。この世界の獣人といえば、ほぼ人の姿だからな。
先祖返りだろうが、気味悪がられて捨てられたんだろう。
子どもたちを拾って名付けたのは三年前。ギルベルトはすでに真名授与の儀を終えた。
「お父さん、兄さんごはーん!」
「ごはーん!」
「おー。じゃあ行くか」
「はい」
ぱ、と球体をキレイに消したギルベルトは、マリナとヤージェの元に駆けていく。
俺はそんなギルベルトの背を眺めながら、ぽつりと呟いた。
「…成人した頃には譲れるか?」
魔力操作は多少難はあるが、意識しないで体を動かすように操れるようにできる段階に移行できそうだ。
後は精神面か。
甘ったれた奴ではないが…不老っつーのは、誰であれ狂いやすい。俺のようにあらかじめ「そう生まれた」のならともかく。
…いや、親父のことだ。
座を引き継いだ瞬間
だが、若いまま家族が死ぬ様子を見届けることがあいつにはできるだろうか。
俺ですら、家族同然と思っていたフルミネーラとハロルドが死んだときしばらく腑抜けてたのに。
「お父さーん!!」
「とっとーー!!」
「…ああ、今行く!」
止めだ、止め。
考えたってしゃーねェ。
そのときはそのときだ。それに親父がどうにかすんだろ。
「おそーい!」
「おそーい!」
「悪ィ悪ィ」
「とっと抱っこ!」
「はいよ」
抱き上げればキャッキャと喜ぶヤージェ。
それにムッとしたマリアを見て、マリアも片腕で抱き上げた。驚いた表情を浮かべて、すぐに嬉しそうに笑う。
じっとこちらを見てくるギルベルトにニヤリと笑ってやった。
「なんだ、お前も抱っこか?」
「ちっ、違う!」
「ヤージェ、肩車だ。離すんじゃねェぞ」
「あい!」
「違うってばっ、うわぁ!?」
「お父さんすごい!みんな抱っこしちゃった!」
「ははは!!」
「楽しそうだねぇ」
ふと、声がかかってそちらを見ると、ライアが苦笑いをして俺らを見ていた。
テーブルに置かれていく料理を見て、マリアが「お母さん手伝う!」と降りたがったので降ろした。当然、ギルベルトも抵抗を見せたので降ろす。
俺の肩にヤージェだけが残り、ヤージェはくふくふと楽しそうに笑っている。
ライアと出会ったのは、ライアが二十三のときだ。
あれから、もう六年経ってライアは二十九。年を取って益々ライアは綺麗になっていく。
「ライア」
「おかえり、ライゼルド様」
ちゅ、と頬にキスされる。
もうこういうことはお手の物になっちまった。最初は照れてやってくれなかったのに。
「ギルベルトはどう?」
「食事しながらでも話す。ライアの方もどうだ?」
「順調!」
にっと笑うライアは変わらない。
彼女はメガネの第一人者になった。
今よりも薄いレンズのメガネの開発に夢中で、ああでもないこうでもないと試行錯誤している。
魔塔主を退いたフォンセルドとも時折会う。フォンセルドはこの三人の子たちを初めて見たとき大いに驚き、そして笑った。「またお前は拾ったのか」と、からかいでも嘲笑いでもなく、同じことをしたんだなという事実から。
ウルディエールは新しい魔塔主の元、新たな薬を開発中 ―― というのは残念ながらできなかった。あいつは国元に呼び戻されたんだ。
「そういえば、ウルドさんから手紙来てたよ。ほら」
食事をしながらペラリと渡されたそれは、流暢な文字で宛名が書かれている。
くるりとひっくり返せば、封蝋がされている。―― ガリア帝国の紋章で。
そう、あいつ、四大陸あるうちの世界最大の大陸にあるガリア帝国の皇弟だったんだよ。
本名はエーミール・ガリアだとか。本名は好きじゃないからと俺らは私的の場では今まで通りウルディエール呼びだ。
手紙はこの前来たばっかで、まだ返事も出してねェんだが…?なにか緊急の用事か?
魔法でパパッと封蝋を外して、手紙を広げる。その中身をつらつらと読んでいたら、その一文に思わずぼとりとフォークを皿に落とした。
「お父さん落ちた!」
「…あ、悪ィ」
「どうしたの?」
「…ウルディエールが結婚するんだと」
「え!?」
「えー!!ウルドさん結婚するの!?」
ライアも驚いてガチャンと音を立てた。
ウルディエールは何度かうちに来てっから、子どもたちとも仲が良い。
…あいつの口調とか仕草とか受け入れて、結婚するやつがいたのか。
いや、あいつの地位からして政略結婚とかか?
そう思って読み進めたら、違う。恋愛結婚だ?はァ??
「結婚式やるから家族一緒に来てくれだってさ」
「お祝い用意しなきゃ。あ、この子たちの礼服も…!」
「全部向こうで用意するって」
「えー!?」
ライアは驚いたが、あいつの嗜好を考えたら納得できる。
ウルディエールは相手を着飾らせるのが好きだ。魔法薬がなかったらそっちの道に進んでいたと言うぐらいには、服飾方面にも明るい。
「『アタシのお祝いなんだから、アタシ好みの格好をさせてちょうだい!』だと」
「ウルドさんらしいっていうか…」
「いいんじゃねェの」
「僕らも出席するんですか?」
「誘われてるからな。ウルディエールの結婚式だからそれなりに豪勢そうだな…」
「けっこんしき!ウルドさんお嫁さんになるの!?」
ぶは、とライアが吹き出した。
俺も想像して肩が震える。あいつがウエディングドレス?いや、意外と似合うかもしんねェ。
「ふふ…っ、違うよマリア。ウルドさんがお婿さん」
「へー!」
「お祝いしような」
「うん!」
結婚式にはど派手に登場してやろうか。
いや、んなことしたらウルディエールにどやされるな。
結婚式に向かう準備をどうしようかと話し合うライアたちを見ていると、ふと思い出す。
フルミネーラとハロルドが結婚する前も、こうやって食事の場で話し合っていたなと。
フルミネーラ、ハロルド。
お前たちを守れなかったことは本当に悔しい。
だが、ライアを守ってくれてありがとう。
お前たちの魂は、もうどこかで生まれ変わっているだろうか。
俺たちが生きている間に、もしお前たちに会えることがあるなら、俺たちのことを覚えていなくても伝えたいことがあるんだ。
「―― でしょ、ねぇライゼルド様!?」
「……あ?悪ィ、聞いてなかった」
「もう!」
お前たちと一緒にいたときと同じぐらい、俺はいま幸せだ。
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