やさしくかなしくあたたかい

パステルカラーの柔らかな雰囲気でありながら、それだけに留まらないSF作品です。

優しく読みやすい文体で綴られる、ひとりで宇宙を漂い続けるミライと、戦うことを選ぶしかなかったディーノの出会い。
全く異なるふたりの会話は違うからこそ、語れることもあるようで終始穏やかで、切なさに満ちています。

無知なようで、大事なことはきちんと知っているミライの言葉が胸に刺さりました。
コンペイトウを見るたび思い出しそうな、大切な話です。