予言をする生首、ミシルシ様とわたしが紡ぐ日々。些細な予言のある毎日は平穏で楽しげなのですが、時折見える「何故こんなことに?」と「これから先は?」という問いが、本来はあり得ないはずの関係であることを思い出させます。ミシルシ様と、わたし。結末に向かう流れも、とても穏やかでありながら決して目を背けることを許さない強さがあります。一度読み始めたら、結末まで目が離せません。是非。
主人公の先祖に酷い目に遭わされ、生首として祀られてしまった「ミシルシ様」。 恨んで祟って……と、思いきや、没落した一族の最後の一人となっている主人公と、ほのぼの暮らしています。 しかし、ほのかに垣間見える不穏の影…… ミシルシ様の「決意」を覆し、「日常」を守ることができるのか? なんでもない日常を守るための「強さ」とはなにか。 主人公はそれを持っているのか? 試されるラストの展開が印象深い作品