「性」って何だろうね

第11話

「性」に関する疑問や問題はまたまだある。男女差別の事、性欲の事、性病の事、妊娠出産の事など…。でも今回で完結である。

自分でも中途半端だと思う。しかし「短く、でもなるべく深掘りに」と決めていた。

深掘り出来たかは分からないが、なかなか私自身今まで誰にも言えなかった事などの実体験を交えて現実味のある事を書いたつもりだ。

実体験を交えて書く。これは最初から決めていた事である。たとえ忘れたくて書けば私が辛い思いをすると分かっていても実体験を書くのと書かないのとでは現実味は違う。ただの綺麗事になってしまう。机上の空論である。

私は「書いてあるのはあなたの身にも関係ある事なんだよ」と考えてもらいたかった。決して他人事ではないと…。

でも自分の性暴力を受けた事を書いた事で心身共に大きなダメージが蘇ってしまった。まだまだその事は私の中では現在進行形なのである。

書いた実体験は現実にあった話だ。

空想ではない。私が体験した話だ。なので書く上でどこまで書こうか…と悩んだ。どこまで深掘りしようか悩んだ。

ピルや避妊などはもっと深掘りするべきだったと反省している。何故ならとても大切な事だからだ。

男女問わず関係ある話で男性にも女性にも考えて欲しい問題だからだ。

合意のある性行為をする上で絶対に必要な事だから。望まない妊娠をしない、させない為にお互いが出来る事だ。そしてピルや避妊は身近な話だと思う。使用している方々が多いだろうと思う。

ピルにいたっては避妊だけでなくホルモン剤でもあるのでそういう関係で使用している方々もいるだろう。本当はピルだけでなくコンドームについても書きたかった。男性目線ではなく女性目線で書きたかった。女性が思うコンドームについて…。

でも心身共にこれ以上書くのは限界だ。人格達が頭の中で大混乱している。頭の中と心がザワザワしている。経験上このザワザワは良くない傾向だ。

本当に不甲斐ない。道半ばとはこの事だろう。

もっと書きたかった。でも精神的に限界だった。

思い出したくない事がたくさんあった事が蘇ってしまった為頭の中大パニックだ。

しばし静養しようと思う。

中途半端で申し訳ない。でも誰かに何かしら考えて頂ける作品になっている事を願う。

なかには嫌悪感や忌避感、拒否感を感じてしまう方々もいらっしゃっただろう。辛い経験を思い出してしまった方々もいらっしゃったかもしれない。

そういう方々には心からお詫びを申し上げたい。

自分の心の傷を抉ったしまったのだから読んでくださった方々の心の傷を抉ってしまったかもしれないのは当たり前だ。

大変申し訳ない。

でも「性」の疑問や問題はどうしても書きたかった。気軽に他人に聞けない話だから。

こんな疑問や問題を持っているけれど、あなたはどう思う？と投げかけたかった。

拙い文章で分かりにくい部分も多々あっただろう。

少なからず何か一つでも誰かの心に考える事があったと願いながら終わりにしようと思う。

本当にありがとうございました。