探偵は今日も現れない

頭脳明晰で容姿端麗の探偵、犬丸泰河。
彼は甘いマスクと、犬のように人懐っこい性格で、次々と事件を解決する。――ただし、推理はオンラインで。

実は泰河には1つだけ弱点があった。それは地図が読めないことだ。壊滅的な方向音痴だった。現場主義を唱えながら、たいてい依頼主の元には辿り着けなかった。

そんなとき活躍するのは、助手の白石真希。
辛口な真希は、自由人な上司の手綱を握りつつ、振り回されながら奔走する。

息子の家出の相談。
山奥での遺産相続を巡る遺言状。
絶縁した父からの手紙。

次々と持ち込まれる事件は、1つのつながりがあってーー。
やがて真希の心に深い傷を残した1つの事件に繋がっていく。

絶妙なバランスのバディが織りなすミステリー。

久々にウェブで小説を書いているので、使い勝手がわ…続きを読む