サブロウの「かぐや姫」一行の速度の解説

『竹取物語』によると、かぐや姫は旧暦の8月15日の深夜24時にお迎えが来ています。


 夜が明けるのはおよそ翌朝6時ごろです。約6時間後の月は西側の地平線あたりですから、最短距離で最速を狙うとすれば上空に向かってではなく、最初から西に向かって低空飛行でかっ飛ぶべしです。


 月までの距離約38万キロを約6時間で割れば、平均速度は時速約6万3,333キロ(=秒速約17.6キロ)となります。


 標準大気中の音速時速1,225キロをいわゆるマッハ1とすれば時速約6万3,333キロはマッハ51.7。


 コレはロシア🇷🇺に落ちたチェリャビンスク隕石の大気圏突入の速度マッハ50相当を超えます。


 そして仮面ライダー555(ファイズ)の加速形態、アクセルフォームのマッハ51をも超えるのです。すごいぜかぐや姫!


 こんな速度で大気中、しかも低空飛行で飛ばれたら、衝撃波で地上がとんでもないことになるので、かぐや姫御一行さまには、まずは音速以下で大人しく大気圏を突破して、宇宙空間に出てから精一杯加速していただきたいと心から思います。


 よろしかったでしょうか、みなさん? 










「なるほどねー」


「納得なのである」


「サブロウ、グッドジョブだ。計算お疲れさま」


「は! もう解説が終わったでござるか。それがしもそれでよいのでござる」


「伊右衛門だけはわかったどころか、聞いていたかどうかすら怪しいでやんす」


「質問したジャックはもちろん理解できたのだろうな?」


「もちろんさぁ、ハニー。でも、かぐや姫たちってすごいね。そんなすごいスピードで動けるのなら配達もあっという間に終わりそうだね、マイエンジェル」


「配達? 一体お前はナニを言っているのだ?」


「かぐや姫って、『家具屋』をやっているお姫さまなんだろう? マイスイートハート」


「かぐや姫は『家具屋』ではない! 超音速で配達したら衝撃波で大惨事になるわ! この大バカ者〜!」





おしまい

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🌏地球から月撃つことの難しさ2🌕 爆裂エルフ☆バナナ・パインテール姫の冒険・外伝🍌 土岐三郎頼芸(ときさぶろうよりのり) @TokiYorinori

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