78話 人類は月に行く
「佐伯氏は未来で、どんな仕事をしておったのじゃ」
「少し難しい話になりますが、沢山研究していますが工学と言って新しい機械など作り、更に宇宙開発に関した仕事です」
「宇宙開発? それはどんな仕事じゃ」
「つまり空の上の話で御座います。今から 三百五十年後に人類は月に行くことが出来ました。つまり人類が月の上に立ったのです。そして更に遠い星の観察をして人工衛星というものを地球の上空に打ち上げて、地球を観察して数日先の天候がどうなるのか、分かる仕組みの機械などを作っています」
「なに! 月に人が行ったと申すのか? あのような高い所にどうして登るのじゃ」
どうやって月に登ったと言われれば応えようがない。流石に話が突拍子過ぎて理解出来るはずもなかった。まず人間が空を飛ぶ機械を作ったといっても信じて貰えるか疑問だ。しかし職業と聞かれれば、そんな仕事ということになる。
「いや殿、この話はいずれまた。理解して戴くには時間が必要ですから」
「……確かにそのようじゃな。未来とは凄いところじゃ、真に佐伯氏は未来人かもしれぬ。嘘を言っていない事は認めるが、俄かに信じられない。少し、いやかなり時間が必要じゃのう。そなたを客人として迎えられた事を余は誇りに思うぞ。秋山半兵衛はおるか」
「はは~ここに控えまして御座います」
「うむ、そちが佐伯氏と最初に会ったそうじゃな。褒めてとらすぞ。今宵はそちも宴に参加を許すぞ」
「はは~有難き幸せに御座ります」
時空を超えて 西山鷹志 @xacu1822
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