好意を察して? いや無理だから。
- ★★★ Excellent!!!
始まりは、一人の男の後悔から。
あの時こうしていれば、そんな事は誰しも考えるのではないだろうか。
このヘルムフリートもまた、後悔を浮かべる。しかも取り返しのつかない、だ。
彼は彼なりに、よくやって来た。と当時は考えていたのだろう。だが、それはタイトルの通り、好かれる努力をしてこなかった結果でもある。
ヘルムフリートの想い人、エマ。
太陽のような笑顔を持ち合わせた人物である。
美人と言えるほどの器量ではないが、その笑顔を持ってして、また会話や所作、その性格もあり誰からも好かれる女性だ。
そのエマに惚れた人物が一人。
それが、始まりにエマと結婚したパトリックである。
エマとパトリック。
これは二人の恋が育まれた経緯であり、エマとヘルムフリートの関係性を描いた物語でもある。
濃厚な恋物語の本作は、実に読み応えがあり、共感できる部分も多い。
是非とも手に取って読んでいただきたい。
オススメです。