エマは明るくいつも笑顔を絶やさない。伯爵令嬢でも気取らずに、スカートを泥だけにして子供たちと遊ぶような、素敵な女の子だ。社交界でも人気を得ている。
そんなエマにも苦手な人がいる。好きな子に小学生のような嫌がらせをしてしまうヘルムフリートだ。本当はエマのことが好きなくせに、いつも心無い言葉を浴びせてしまう。
そして、孤児院に奉仕活動へ行った時、エマはパトリックという青年と出会う。彼は優しく、物語に出てくる王子様のような存在だ。
この3人を中心に物語は進んでいきます。
それにしてもヘルムフリート……。素直な気持ちを伝えずに「分かってくれるはず」なんて都合のいい話ですよねぇ。そういう奴は大体嫌われるのです。
思わずため息をついてしまいましたが、ヘルムフリートは変わることができるのか。
まだ読んでいる途中なので、三角関係がどうなっていくのか楽しみです。
主人公のエマは、リートベルク伯爵家令嬢。容姿端麗の姉や兄弟と比較されると……な見た目であるものの、ウィットに富んだ会話で場の空気を盛り上げられる、頭の回転の早い女性で、尚且つ『太陽のような』と比喩されるくらいに明るい笑顔である。
体を動かすのも好きな彼女は積極的に孤児院支援も行っているのだが、そこで偶然出会った辺境伯令息のパトリック見初められる。
一方では幼なじみの伯爵令息ヘルムフリートから、会う度に意地悪なことを言われていて、それは実は愛情の裏返しだった――
エマの明るさと賢さは、本当に素晴らしいです。
例え周囲と比較され時に貶められることを言われたとしても、誇りを持って堂々としていれば、心から愛される、ということを教えてもらえる物語です。
タイトルにあるように、『好かれる努力』を懸命にした者と、しなかった者。幸せを手にしたのは、どちらでしょうか。
是非、確かめてみてください!
オススメですよ!!
始まりは、一人の男の後悔から。
あの時こうしていれば、そんな事は誰しも考えるのではないだろうか。
このヘルムフリートもまた、後悔を浮かべる。しかも取り返しのつかない、だ。
彼は彼なりに、よくやって来た。と当時は考えていたのだろう。だが、それはタイトルの通り、好かれる努力をしてこなかった結果でもある。
ヘルムフリートの想い人、エマ。
太陽のような笑顔を持ち合わせた人物である。
美人と言えるほどの器量ではないが、その笑顔を持ってして、また会話や所作、その性格もあり誰からも好かれる女性だ。
そのエマに惚れた人物が一人。
それが、始まりにエマと結婚したパトリックである。
エマとパトリック。
これは二人の恋が育まれた経緯であり、エマとヘルムフリートの関係性を描いた物語でもある。
濃厚な恋物語の本作は、実に読み応えがあり、共感できる部分も多い。
是非とも手に取って読んでいただきたい。
オススメです。
太陽のように明るいエマ。兄弟のように容姿が優れていないとしても、その持ち前の明るさと素敵な笑顔で誰もを虜にする、素敵な女性です。
さて、そんなエマを取り合う二人の男性。
一人は究極のツンツン男性ヘルムフリート。
もう一人はものすごく人間のできた男性パトリック。
今のところパトリックが優勢に見えます。
まず、ヘルムフリートは謝るところからスタートというわけで、スタート地点がそもそも違うと言う……そしてスタートすらできていないと言う……。
けれど、わたしはヘルムフリートに頑張って欲しいなと思っています。
いつかきっと、彼も素直になる日が来る。謝って、しっかりとエマと向き合える日が来る。
そう信じています。
皆様も、この三角関係を見守ってください。
おすすめです。