第20話 秀才ポンコツお姉さん、えっちなご褒美はなしです「あっ! もしかして、えっちなご褒美を期待してのかなー?」

「愛理さん……気が散るんであっち行ってください」

「えええ?! 優斗くんのこと見守ってるのにーっ?」


 テストが始まってから10分後。


 ずっと俺の隣にいて、じーっと俺を見つめている愛理さん。


 さすがに集中できなくて。


「仕方ないなー! じゃあ隣の部屋で待ってるね。ご褒美ゲットのために頑張って!」

「あの、ご褒美って……何ですか?」

「終わってからのお楽しみです〜〜っ!」


 いや、すげえ気になるな……


「変なご褒美だったら、嫌だなと思って」

「んむむむっ! 可愛くないな! もしも悪い点数だったら、お仕置きするからねっ!」

「お、お仕置き……?」


 めっちゃくちゃ面倒くさいことになりそうで。


 愛理さんことだから、とんでもないことをしそうだし。


「あの、理不尽すぎません?」

「愛理お姉さんを、バカするからですっ!」

「はあ……ごめんなさい」

「こらーっ! ため息をつくなっ!」


 ぺちっと俺の頭を叩く愛理さん。


 怒った顔が、ハムスターみたいで可愛い。


「ふっふっふ……優斗くんはテスト、できるかな? もしできなかったら、お姉さんがお仕置きするぞ〜〜?」


 また謎のキャラになりきっているが、


「……そろそろ、あっち行ってくれません?」


 ★

 

 1時間後、テストが終わった。


 で、採点タイムに。


「うえええんっ! 優斗くんけっこうできるじゃん! お仕置きしたかったのにーっ!」

「いやいや、先生なんだから喜んでくださいよ……」


 100点満点中、70点を取れた俺。


 自分でも意外にできていて、よかった。


「もし40点以下なら、お仕置きできたのに……」

「聞いたら絶対に後悔すると思うんですけど、お仕置きって、何するつもりだったんですか?」

「えーと……お尻ペンペンとかコチョコチョとか電気アンマとか」

「…………」


 やっぱり聞いて後悔した俺。

 

 だけど、ちょっと「してほしい」と思ってしまった自分が悔しくて。


「で、ご褒美って何です?」

「それはね……これだよ!」


 愛理さんが紙袋から取り出したのは、


「マフラー?」


 グレーのふわふわしたマフラーを手に持って。


「うん。今年の冬、寒いから。マフラー編んであげたんだよ!」

「マジですか……てことは、手編み?」

「もおーっ! 何ですかその態度はっ! もっと喜ばななさい!」


 ぷくっと頬をふくませる愛理さん。


「すみません。愛理さんが編み物するイメージなくて……」

「し、失礼なっ! 編み物ぐらいしますよーだっ!」

「……ありがとうございます。マフラー、すごくほしいと思っていました」

「むう……やっと感謝したか。可愛くない弟め」


 愛理さんがマフラーを、首に巻いてくれる。


「ふっふっふ。我ながら良い仕事した!」

「あったかいです」

「似合ってるよー!」


 まるでお店で買ったやつみたいに、かなり上手に作ってある。


 ていうかテストもだけど、いつ作ったんだろう?


 一緒に住んでるけど、まだまだ愛理さんの生態(?)は謎だらけだ。


 俺が一人で思考を巡らしていると、


「……? どーした? 優斗くん?」

「いえ、何でもないです」

「あっ! もしかして、えっちなご褒美を期待してのかなー?」

「いやいや、そんなことは……」


 実は(ほんの少し)想像していた俺は、焦ってしまい、


「バレバレだよー! そんなえっちな男の子に育てた覚えはありませんっ!」

「……お言葉ですが、男はえっちなものですよ」

「こらっ! そういうのはまだ優斗くんには早いの! それに……」


 愛理さんは、一瞬、恥ずかしそうにうつむいて、


「もし合格したら、えっちなご褒美も……いいよ?」

「……えっ?!」

「あはっ! 冗談だよ! ……さあ、テストの復習しよっか! 復習が一番大事だからね!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回、幼馴染がヤバいことに……


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大学落ちて学歴主義の実家を追い出された俺、痴漢から助けた美少女大学生に同棲しながら勉強を教えてもらう。受験までいろいろ耐えられません〜 水間ノボル🐳@書籍化決定! @saikyojoker

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