ヒロインの健気さに読んでるこっちがデレちゃう、珠玉の和風ファンタジー!

もっと早く読めば良かったぁと思う作品は、数ありましたが。この物語は、そのなかでもダントツでした。

ヒロイン、ハルは前世の記憶持ち。
今世では恵まれず、継母や異母姉からは疎まれていて。そんななか、出会ったアヤカシの子ども、コン。
紆余曲折の果て、故郷を追われた一人と一匹は、祓魔師の青年と最悪の出会いを果たす――。

ココまでがプロローグでしょうか。
兎に角、ヒロインの祓魔師の青年、氷雨(ひさめ)さんにたいする感情が、最悪(笑)で。

現在、32話を読了した段階ですが、ようやく、ちょっと氷雨さんが少しデレたかな? って段階で。デレ度、5%くらい? と思うのですが。でも、意外に気を許している風でもあるし。

この作者様。相手に対して、拒絶感情からのデレを描くのが、マジで天才的にお上手で。
ここから、どうデレていくのか。どう溶かしていくのか。だいたい、この手の物語は、わかり合えるまでストレスを強いられることが多いのですが、この作品は癒やし枠がああるのです!

それが、アヤカシの少年、コン君。
健気で、真っ直ぐで。でもチカラを求めるこの少年に癒やされること必至。ショタ枠の心臓打ち抜く、贅沢仕様。

さらには、飯テロまでご準備している、フルコースの和風異世界ファンタジー。

気付けば、ヒロインと一緒に、この世界をもっと堪能したいと思うこと必至!
さぁ、このフルコース。
遠慮なく、召し上がれ。

こんな魅力的な物語、今、味わわないともったいない!