その声は現実か、妄想か

 主人公のもとに生首が現れ、つきまとう。
 最初、見ず知らずの女の首だったそれは、友人の生首にすり替わり、夜な夜な夢に現れて……

 真綿で首を絞められるような、まさに悪夢の一ヶ月。
 主人公の行方は?
 生首の目的は?
 なぜ首は友人のものにすり替わった?

 解き明かされる真実の向こうに残った謎はひとつ。
 三十日のあとにもさらに続く悪夢の余韻に震える作品。