第3話 更にふえます
カタログ、蚊がなくなって夜狼が赤猫になりました。減ってるじゃないですか。蚊はいらないけど他の入れて下さいよ。
蟻と鼠は多分強いけど復活しない。赤猫は赤毛の四つん這いの女。爪と牙も赤。
ケモナー的にはどこが猫だってもんでしょう。
性能が判らないのも、俺への責め苦の一つでしょうかね。
【赤猫 火を噴く猫】
あれ? 説明つき。もしかして俺のレベル上がるとカタログもよくなりますか。
火を噴く猫ならよさそうですね。別に、全裸四つん這い女コレクターじゃないですよ。
そっちの性欲ないんだから。
三層の大部屋は一つはすり鉢状に掘って一つは土間のままにしました。岩は熱蝋に換えました。
くっさい汚物とか満載にしようかと考えてたんですが、それだと野干が常時ダメージ受けるんです。
亡者は常になにかしら苦痛があるんです。俺のは性欲ですね。野干は俺に見られてるの判ってます。
恥ずかしくてたまらないけど俺は攻撃できません。それだけで十分な責め苦でしょ。余分なダメージいらない。
赤猫呼びましょう。はい、来ました。うわあ。溜まるけどたまりません。
赤猫みんな苦しそうです。口から火が漏れて、泣いています。
【赤猫 常に嫉妬の炎で内臓を焼かれている 亡者にのみ焼け爛れた内臓を吐き掛けられる】
なんか、可哀想なの呼んじゃった。火を噴くのは普段で、攻撃は内臓吐くって。
そんなこと考えてる暇もなく、十人様ご入場です。七人じゃないの?
男六女四ですか。格好は落ち武者風で前回と同じですね。
せめて一層のハエと二層の最猛勝入れ替えられませんか? だめですか。お前も苦しめと。
傷だらけにしといて産卵ならまだよかったのに。亡者強くなったらハエが戦力になりません。銀バエになっても、敏捷性上がっただけでした。
一層に落とし穴は俺への縛りで造れません。床をデコボコさせました。少しはハエ有利でしょうか。
下り坂の手前まで誘き寄せて天井付近を飛び回らせます。坂に気付かず転んでくれたら。
二人走り降りましたが転びません。でも、その先L字カーブです。
はい、壁に激突しました。襲って。坂の上から刀振り回して助けに来るので、逃げましょう。
一人の顔から蛆が。鼻の穴に入れましたか。鼻血出てたから。一度孵っちゃえば斬るどころかすり潰されても平気。生き物じゃないから。どんどん増えます。
ビジュアル的な効果は抜群ですね。蛆。一層に何か罠的な仕掛けが出来れば。今はないので後にしましょう。亡者共も先に進むようです。
もう一人倒したかったけど、階段見つけられちゃいました。殿の男襲ってみましょう。
首筋に産めましたか。騒ぎながら階段下りて行きますね。二層に行かれると蛆消えますが、中途半端に食われてるのも他のが見て怖いはずです。
修羅はどんなに怖くても痛くても戦い続けないといけないんです。恐怖や痛みは普通より強いんですよ。
全員二層に入りました。最後の奴見てびびってます。左の顎の骨見えてます。
よし、行け鉄最猛勝! 襲う振りしてかわしまくって穴に落とすのが目的です。
蛆に食われた奴動いたら左腕落ちました。鎧の下で食われてたのね。男だけどこいつは馬頭さんとこまで行っても大丈夫でしょう。他のを積極的に狙いましょう。
うーん、誰も落ちませんね。大穴の縁回って通路に入りました。天井高いので上通って回り込めます。
上向いて歩いていると、次の部屋の入り口にも落とし穴。三層の熱蝋地獄直通です。男一人落ちました。
予算の都合で熱蝋膝までしかないんですが、上から落ちて来ると足折れるので非常に辛いはずです。
這って縁にたどり着くと、野干に腕噛まれます。あ、腕振って野干蝋に落とされました。辛ですね。名前あるの判ったら見分けつくようになりました。
背中べっちょり熱蝋ついて泣いてます。野干は足を閉じられないのでその辺の穴にも入り込んじゃうし。 腕噛んでるので大声は出せませんが、猿轡されて拷問されてるみたいな呻き声上げてます。
それでも食い付いたまま放しません。篭手のせいで噛み砕けないようですが、他のが落ちないように気を付けながら噛み始めました。
亡者も篭手はめた左手でぼこぼこぶん殴ります。脇腹打たれた丙がぎええええん! みたいな悲鳴上げて転がりました。肋骨は止めろよ。
蝋に落ちてる辛が苦し紛れに歯を食いしばって、ようやく右手首噛み切りました。
軽くなったので亡者は熱蝋から這い出ました。よしゃいいのに、手首ない右腕も振り回します。
辛も這い出ましたが、全身大火傷です。誰か目を潰せ。どんなに強くても鉤爪突っ込めば目は潰せます。
はい、目潰しました。後は野干無限再生なのでほっておきます。
二層の連中はもう落ちませんね。でも下見て歩いていると上から最猛勝来ます。落とし穴と最猛勝の組み合わせは正解でしたね。 実害少なくても恐怖でかいので、俺の性欲ちょっとずつ減ります。
二層の下り階段は熱蝋の部屋に通じています。
亡者が入ってきたら、野干全員で悲鳴やら咆哮やら上げさせながら突進させます。
男二人びびって蝋に落ちました。浅いと判ったら蝋の中を出口に向って走ります。欠損は治りせんが、煮ても焼いても動けます。
亡者の命題は「ダンジョンの奥に行ってボスを倒す」なので雑魚とは無理に戦いません。
他のも蝋の中走ります。一番遅いのに全員で掛かりましょう。女か。馬頭さんのレベルアップに女を残したいのですが、しょうがない。
野干達も蝋の熱さに泣きながら食いつきます。ここで斬られると悲惨です。何はともあれ目を潰しなさい。目さえ潰せば、野干意外に使えます。
熱蝋の次はただの土間です。何もないのも知らないと怖いもんです。自分で勝手に想像した恐怖と戦いながら、出口目指します。何もないので無事に到着。
次はガラスの破片部屋。熱蝋と違って野干が待機するための縁がありません。膝まで切り刻まれながら進みます。この後ハエだったらよかったのに。
すり鉢をなんとか登って、正面の扉けて、爆発で吹っ飛びます。男女一人ずつ足折れました。上がれなければ後で野干に始末させましょう。
別階層で同じ罠禁止なので、ダミー部屋はここにしかありません。鍾乳石は見えてるので罠に入りません。
他のは横の壁に穴があるのに気付きましたね。ちょっと壁に角度付けて、入り口からは見えないようにしてあります。
四層です。地面デコボコにしようかとも思ったんですが、突き飛ばされたりした時の夜狼のダメージがでかくなるので、まっ平らにしました。
一人知ってるのがいました。入り口から壁を伝って進みます。まあ、割と知られてますよね。
亡者のいるとこだけ明るくなるんで、ばらけませんね。最後尾は蛆食われ男なので襲う価値なし。
とりあえず、元気な男一人襲いましょう。他の奴が助けに来ても、反撃しないでひたすら一人を噛ませます。
七匹やられましたが、残り三匹で引き摺って闇の奥に消えます。少し離れると亡者同士は明かりが見えなくなります。またあれが襲ってくるんじゃないかと恐怖のどん底を進むことになります。
もう襲わせないつもりですけど。せめてあと十匹欲しいです。
ニューフロアの五層です。暑いです。ここもだだっ広い空間に赤猫いるだけです。さて、男を二人始末しましょう。
無傷の男に赤猫特攻させます。いきなり首斬られました。切り口からべたっと赤黒い粘り気のあるものが飛び出します。
斬った奴の足に掛かりました。悲鳴を上げて足を引きます。
首なしの胴体が倒れると、首が転がってきてくっ付きます。赤猫自動無限回復です。
びびって突っ立てると、抱き付いて煮え立った内臓のゲロ吐きます。熱いよ~臭いよ~怖いよ~の三重苦です。
首斬ってもだめだからって腹斬ったらもっとだめです。煮えたぎったハラワタぶちまけちゃいました。
目に入っちゃいましたね。手足は煮えても動くのに、目は潰れる様なことになると潰れます。
目潰れたのは刀振り回すだけなので、三匹で適当に噛んだり引っ掻いたりして頂戴。
亡者食べると少しだけ腹が冷やされて楽になるようです。
七匹は片腕の男を襲いましょう。
男が狙われると判ったらしくて、女二人は見捨てて逃げました。そんな心掛けだから、もっと酷い目に逢うんですよ。
馬頭さんのお部屋の扉開けちゃいました。
馬頭さん扉のある壁に張り付いて、一見誰もいないように見せかけてます。
入ってきた女が横を見て目が合いました。いきなり金棒で腹に突きですか。女吹っ飛びましたよ。
二人目の女は斬りかかって来ましたよ。右手一本で金棒持って受け止めて、余裕ですね。
左手で女の右手首握り潰しますか。こないだより簡単に勝負付きましたね。馬頭鬼ですもんね。
わあ、地獄の責め苦もランクアップしましたね。見ごたえがありますね。
ぼろ雑巾みたいになっちゃった女二人は、部屋の外に出して赤猫にやって下さいね。
お蔭様で俺も六層になりました。
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