王国に隠された魔術師の秘密。

聞き慣れない単語なのに、すんなり耳に染み入るような言葉の数々。
「エタ・ロンド」という名の遊び。
子供の無邪気な遊びと思いきや、この儀式めいた遊びには、どこか怖ろしい雰囲気が漂うのです。

淡々と語られていく御伽噺のようなお話で、各パートでそれぞれの立場から見えるものが描かれています。それによって徐々に読み手に見えてくる、魔術師の秘密。何が起こるのだろう、何が起こったのだろうと、先がとても気になる構成で、ラストまで読むことを止められませんでした。

どこか不穏な空気が漂う世界観が堪りません。
ミステリー、ちょっとホラー要素のあるお話です。

お薦めします!

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