ほろ苦くも、リアルな心情描写で、印象に残る作品でした。応援させていただきます!
月の欠片から始まり、月の欠片で終わる。なんて言うんだろう? “ズタズタにされた”とまではいかなくても、純粋な心を静かに遠回しに裏切られて、空虚を味わうような。“目には見えなくて”、誰かに『何かあった?』って聞かれたとしても、心に嘘をついて『平気だよ』って言ってしまいそうな……──だからこそ、余計に静かに空虚感のようなものだけを残していく。けれどこうやって、静かに傷付けられて、静かに耐えてる人が、確かにいる。人は怖いですね。
事実は小説より奇なり、と申しますが現実がホラーよりも恐ろしいというのは、往々にしてあることなのかも知れません罪でないなら許されるのかかつての傷を、再びここに再現せしむる存在が現れる記憶を汚すことを、罰することは出来ないのだろうか少なくとも、私は人の心を踏みにじった罰は受けるべきだと強く思う
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(440文字)
もっと見る