《人類の敵》駆除は女子高生の健全なボランティア活動です！

●エピローグ●

　拝啓　斎院（さや）深羽（みはね）様

　初夏の候、日本では梅雨前線が近づいていると聞き及びましたが、斎院（さや）さんにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

　さて、このたびは、愚妹の強い薦めもありまして、図々しくも筆を取らせていただきました。

　斎院（さや）さんが、かの有名な桜ノ宮女学院（さくらのみやじょがくいん）で《人類の敵》駆除活動を献身的に行われている様子を愚妹から聞き、僕は大変胸を打たれております。

　僕は今、暮らし慣れた我が家を離れ、異郷……のごとき地で暮らしています。

　客地と呼ぶにふさわしいこの場所では、なにもかもが未知であり、恐ろしく、時に何処とも構わず逃げ出したい衝動に駆られます。

　しかし、斎院（さや）さんの桜ノ宮女学院（さくらのみやじょがくいん）駆除科での活躍を知り、僕だけ逃げてはなるまいと踏みとどまり、奮闘する毎日です。

　はなはだ未熟者の身ですが、この新しいものだらけの地で、なんとか遠まわりになってもあなた……のような方の力になれるよう、今後とも邁進していく所存ですので、斎院（さや）さんも、なにとぞご無理はなさらず、ご自愛なさってください。

　そして、もし……、なにかお困りことがあったら、いやなくても、ぜひいつでも僕の愚妹に相談してください。

　きっとあなたのお役に立つよう、きつく申しつけておきます。

　葉桜も盛りを過ぎつつありますが、どうぞ、お風邪など召されませぬよう、健やかにお過ごしください。

　それでは、また。

　神埜晴矢（ハルヤ）

　敬具

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このエピローグで本作はいったん完結です。

拙作に最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございます。

ここまで読んでいただけて、本当に嬉しいです。

もし嬉しい感想などいただけたら、舞い上がってまた活動頑張りますので、お時間ある方はぜひ…！！　お待ちしてます。

（もし本作を気に入っていただけた方で、ちょっと雰囲気の違うおまけストーリーをご希望の方は、第三十九話に作者のたわごとを載せてますので、ご一読を…笑。

でも、皆さまもご承知の通り、基本的には新作注力がベターと思いますので、その予定です。）

また、カクヨムコンのアクセスブーストにおののいたので、この機を逃すまいとカクヨムコンが終わるまでに手持ちの弾を放ってしまうか考え中です。

が、もう少しリライトが要りそうで…。

候補は映画「インセプション」に影響を受けた本作よりは真面目なノリのライトSF学園物か、女子小学生の友情物か、はたまた数年振りに女子学園に潜入物語を書くかーと思ったらほぼ本作と同じノリだったハーレム物か…という感じです！

我ながら振り返ればファンタジーがねええ（泣）！　需要どこーな感じで方向性ムチャクチャ過ぎて作者も悩んでるんだ…。

そんなわけで、嬉しいリアクションをもらえたら泣いて喜ぶので（しつこい）、よろしくお願いします！