あらゆる角度から「牛蒡」をからめて語られるSF日本―文章も感性も素敵!

牛蒡のふもとで... あっ、本当にそびえたっているんですね

表現の節々に「?」ってなりながら読み進める内に展開されていく「牛蒡」のある日常が不思議と脳内にしみこんでくる、神林長平ばりのSF展開、すきです!

「料金システムだけは早々に~」本当にそうおもいます、しびれます!

「それは台所で完結してしまうから」素敵でエッジのきいた思索(本当にそう思います)!

「牛蒡」効果が庶民レベル?の経済構造にまで波及、シュールすぎるけども説得力のあるストーリーテーリング!

「お父さん、お母さん」...なるほど、
「その点が甚だ疑問」...
仮想の世界で繰り広げられるリアルな視点での問題提起と葛藤

「チャンスは残り三回です」
「私」の声で繰り返されるこの問いかけは本当はどこから届けられているのだろうか...と少し不気味な余韻を含ませながらも読み終えて、

やはりこれは洗練されたSF作品だと改めて思いました(ちがうかったらごめんなさい)

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