名前のインパクトが大
- ★★★ Excellent!!!
すぐに覚えられる名前、そして一発目で主人公の性格が一目で分かる読み手に優しい導入から始まる物語です!
そしてそこから導き出される性格がとても好感度が高い、ということもです!
思い描く自分と現在の自分とのギャップが良い方向にズレているので、回りとのやりとりがますます微笑ましく感じます!
島を舞台にした作品の場合、のどかな~や、ほのぼのが多用され先端を行く場合、本土や海外になるのですが、そこを逆手にとった展開が読み手に対してアクセントになっており、とても興味を引かれます!
また、主人公と絡む相手も鼻につくような態度がなく、むしろある理由から早々に打ち解けていく、というのはこの年代の男子の心情を忠実に反映しているとさえ感じました!
そして主軸の一つを匂わせる展開へ突入するわけですが、空回りっぷりさえも頬が緩む秀逸な展開を披露してくれることになります!
キャラが魅力的に考えられており、掛け合いによる進行と地の文のサポートが見事なサイクルを描いているので、軽く目を通すとついつい読み耽ってしまう名作です!
まだ始まったばかりのため、主軸とされる部分に踏み込みつつある状態というまさに読み始めるのに相応しいタイミングです!
みなさんもぜひ寒い冬に心をぽかぽかと温めてくれるエンタメ小説に手を伸ばしてみるのはいかがでしょうか!