06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
千利休、秀吉、ねね、帰蝶……それぞれの気遣いと優しさをとても感じました。今作はとてもロマンチックですね!
帰蝶が本能寺の変後も生ていた…という説があるのですね!早生してしまっているイメージでしたので、少々驚いたのですが、なるほど早生している証拠もないということですか。面白いですね。
とても面白かったです。また別の作品も読ませていただきます!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
最初は、何でこんな狭い茶室を作ったんだろうという疑問からでしたが、そこから想像を膨らませて、このような話になりました^^;
帰蝶が生きていた……というのは、その想像の最たるものですが、帰蝶自身、実在の人物なのかと言われていたりするので、こういう想像をしてもいいかな、と思ったのです。
そのあたりを面白いとのお言葉をいただき、大変嬉しい限りです!
ありがとうございました。
またよろしくお願いします!
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
めちゃくちゃ面白かったです!
内容や文章はもちろんですけど、なんていうんでしょうかね。史実という骨組みで縛りながら、その隙間を自由な発想で遊びながら埋めて行って、この絵どうよ?って見せる遊び方というんでしょうかね。そういうのがいいなあ、って思いました。
骨組みの所ががっしりしてるのに、遊んでるところが自由な感じでウキウキしちゃいますね!何回も言いますけど、めちゃくちゃ面白かったです!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、こういう史実の隙間から、「絵」を作っていく感じで書いております。
骨組み……史実は崩せませんので、その隙間でいろいろとやれることを好きに描くところが好きなもので^^;
歴史ものって、歴史の二次創作なところがあると思いますので、そういう楽しみもあるんじゃないかと感じています。
お褒めいただき、恐縮です。
ありがとうございました!
編集済
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
ストライクバックより先に、こちらを読んでしまいました。
それだけに、寂寥の念と共に、桶狭間の余韻が感じられました。
作者からの返信
ストライクバックは、この短編をベースにして書いた長編ですので、作者的にもこの短編が「先」、というイメージがあります^^;
そしてこの短編は、桶狭間の話を書いた直後に書いたので、そのあたりが「余韻」となっているかもしれません……。
ありがとうございました。
編集済
04 茶室の「完成」への応援コメント
あっ!待庵の客人て、もしや。
織田一族にして、一大数寄者では……。
なんて、違ってたら恥づい。
作者からの返信
織田家の数寄者さん、今頃は織田信雄さんのところに身を寄せていると思います。
でも、秀吉が「今後」を見すえて、信雄とのパイプを作ろうとしていたかもしれませんね^^;
さて、入って来たのは……。
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
そ、そんな。秀吉さんと言えばラスボスのはず。
天下人を目指す今、こないな良心がまだ残っていたなんて(なんて言い方だ
……というのは過激な意見ですが、まさかの本作の解釈に目から鱗が落ちました。
秀吉にとっては信長さんも帰蝶さんも恩人ですからね。
心の温かくなる話でとても良かった。面白かったです。
作者からの返信
まあほら、清濁併せ呑むラスボスだったんですよ。
だから「清」の部分が生き残って……(笑)
そんなわけで(どんなわけだ)、秀吉が「待」っていたのは信長でした^^;
帰蝶さん、この人史実でもどう生涯を終えたか謎の人なんで、いっそのことと思って、待庵で信長を待つことにしました。
一つの手を打ったと思いきや、それが波及する手を打つ男、秀吉。
この「待庵」という一手で、外には茶室の新時代のリーダーをアピールし、内には帰蝶と信長への想いを待つ場を設けました。
……こういう解釈をしてもいいかな、と思いまして^^;
ありがとうございました。
04 茶室の「完成」への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
そうか、躙口は利休さんが始めたのか……。
絶対に頭を下げなきゃいけない構造が茶湯の在り方に通じるとかいう解説を聞いた気がしますが、果たして御作では何を見出したのか。
謎の客人ともども気になります。面白かったです。
作者からの返信
伝えられるところでは、躙り口はこの待庵がオリジンらしいです。
頭を下げて入る構造が茶の湯のあり方、そういう解釈があるんですね。
狭い入り口から出た先の茶室の空間は、果たして狭いのか、広いのか。
あるいは、狭いにしろ、広いにしろ、何が待っているのか。
……お楽しみいただければ幸いです^^;
ありがとうございました。
03 珠光と宗易、宗易とねねへの応援コメント
こんばんは、四谷軒様。御作を読みました。
悟りとか、芸術とか、道の果ては、それこそ言葉にできるものではないでしょうからね(T ^ T)
わからないまま、それでも走る利休さんが魅力的でした。面白かったです。
作者からの返信
何というか、「わからないけど、わかれ」という禅のような感じ(←禅に対する私の考えです^^;)だったのではないでしょうか。
史実の秀吉としては、凄い狭いのを作れば、自分が茶の湯界のエッジにいるんだとアピールできると思ったんでしょうけど^^;
しかしそんな無理難題をこなし、自らの茶の道へのステップとしようとする利休さん。
やっぱこの人は凄いな、と私も思います^^;
ありがとうございました。
02 何のための茶室への応援コメント
こんにちは、御作を読みました。
秀吉さんのここら辺の猜疑心が強いバランス感覚は、大陸の皇帝を連想させますよね(⌒-⌒; )
でも、大名のコントロールを失敗した足利幕府や、そこまで行かなかった織田政権を鑑みるに、そうなるのもわか……でもコワイヨー。面白かったです。
作者からの返信
やっぱり裸一貫からのし上がって、藩屏とかそういうのがあまりないとなると……そういう心理的防壁を築き上げるのかもしれませんね、明の太祖みたいに^^;
失敗しても何とかしちゃう足利尊氏とか、譜代や取り立てた家臣を擁していた織田信長とはちがって……うん、やっぱり怖い(笑)
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
完結まで拝見いたしました。
秀吉にとって茶室は手段に過ぎなかっただろうとは思っていましたので、この意味づけは目から鱗でした。
二畳の茶室の理由が、ロマンティックでもあり、忠義や恩義、語られた通りの、湧き上がる「さまざまな想い」があれこれと想像されてとてもエモーショナルに感じました。
それでありながら、閑寂であることを主眼とする茶の湯と、完全でない二畳の茶室のオーバーラップも珠玉で唸らされます。
『ストライク・バック』から引き続いて、素晴らしいお話でした。
ありがとうございました。
作者からの返信
史実の秀吉は、文化面でも新しいリーダーは自分である、とアピールしたかったみたいです。
そういう意味では、たしかに手段でした^^;
しかし、拙作では小説的な盛り上がりを考えて、待庵の「待」という字に着目して、「待つため」の茶室――では誰を待つのかというところで、想像を膨らませてみました。
そうしたら、失われた主君、姿を見せない夫、あるいは彼と共に、彼女と共に過ごした、いわば青春の日々……そのようなものを待つ、偲ぶ、そういう茶室という着想を得ました。
これなら、「足りない」ということを美としてとらえる茶の湯とリンクすると思いまして、筆を執った次第です。
……それについてお褒めいただき、まことにありがたい限りです。
また、「ストライク・バック」からお付き合いいただいた上に、こちらまでお読みいただき、嬉しい限りです^^;
ありがとうございました。
01 待ち人は誰(た)ぞへの応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
というわけで、光秀さんとの決戦の後、秀吉さんは立派なラスボスになっちゃいました>q<
大返しの時からラスボスだった気がするけど、置いといて。
二畳の茶室、というのは謎があって引き込まれますね。
面白かったです。
作者からの返信
本能寺の変って、ホント「封印」を開けてしまったんだよなぁ、と書いていて思いました(笑)
大魔王バーンみたいな観のある秀吉、たしかに大返しのあたりで若返りを使って、そして「大魔王」となったのかも^^;
さてそんな大魔王の命ずる、二畳の茶室。
史実であり現存する茶室ですが、いかなる謎が。
「引き込まれます」とのお言葉、ありがたい限りです^^;
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
素晴らしい作品と出会いました。大人の話ですね。先が気になって、どんどん拝読しました。そして、読後感が、素晴らしい…感動を、ありがとうございました。
作者からの返信
まずは素敵なレビューをありがとうございます。
何というか、具体的に言ってしまうとネタバレになってしまうところを、抽象的に、美しく表現なさっているレビューコメントで、私にはもったいないぐらい素晴らしいレビューです。
ここからは応援コメントへの返信です。
もしかしたら、二畳の茶室を作るなんてどうしたら……と悩む宗易の姿が、「大人」という印象を形作ったかもしれません。
この国を代表する茶人なので、なるべく器の大きい感じに描こうと思って書いておりましたので。
それとこの頃の羽柴秀吉とそれを中心とする世の中の動きに、うまくリンクできたことが、自分なりにうまくやれたなと思っておりましたが、そのあたりが「先が気になって」に繋がったのかもしれません。
……感動というお言葉をいただき、私も感動しております。
物書き冥利に尽きます!
ありがとうございました。
04 茶室の「完成」への応援コメント
ねねさんが連れているのは…誰、なにでしょうか。宗易の既知でもありそうな感じもしますが…。
躙り口によって室内が広く見えるのは体験すると実感しますね。でも、中に大柄な宗易がいたらやっぱり圧迫感あったでしょうね笑
作者からの返信
ねねさんが連れている人……ねねさんが親しげに接している人であり、おっしゃるとおり、宗易とは面識があります。
躙り口はこの待庵から始まるらしいのですが(諸説あり)、いかにも宗易らしい演出だと思って、ここは取り上げさせてもらいました。
しかし、おっしゃるとおり、躙り口から入ると宗易がこんにちは(笑)
……たしかに凄いプレッシャーです^^;
ありがとうございました。
03 珠光と宗易、宗易とねねへの応援コメント
空間そのものには不足があり完成し得ないもの、かつ、満たす何かを招き入れることで全きとなるのでしょうか。
二畳はそのための仕掛けとか、枠組みとして、秀吉が課した条件付けみたいなものかな、と感じましたが、うーん、図り知れません。
ねねさん登場嬉しいです。
作者からの返信
茶の湯という世界自体、「足りない」ということに何か意味を見出したり、意味なんて無いけど美しさを感じようみたいなところがあると思います。
拙作の利休さんの場合は、そういう茶の湯を目指していて、秀吉はそれを知っていて、二条の茶室を作ってとお願いした……という設定です。
史実としては、今までにない新しい茶室を作って、文化面でも秀吉は最先端だとアピールしたかったんでしょうけど……。
拙作においては、それ以外にも意図があって作らせたということにしております^^;
ねねさん……私もこの人が出てくれて嬉しいです^^;
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
欠けたるがゆえの美しさ。
それは、あの有名な女神像の腕のように、想像によって補われ より美しい像を我々に思い描かせる。
帰蝶が生きていた。
それが何よりも衝撃で、
何よりも嬉しくて。
その想いが伝わってきました。
あの物語とこの物語と、史実と…
色々なものが繋がって、
また想像を掻き立てる
素晴らしいお話でした!
(この感動を稚拙な言葉でしか伝えられず申し訳ありません…)
作者からの返信
そういえばあの女神像も腕はどうなっているのだろうといろいろな方がさまざまな想像を広げられて、美を追求されておりますね。
足りないからこそ、無いからこそ、あの女神像はあそこまで価値が高まったと言われれば、そうかもしれないと思うぐらいに。
最初は二畳の茶室を何で作ったのかというお話でしたが、書いているうちに、帰蝶が生きていたという設定が浮かんできました。
あの秀吉がそこまでして前代未聞の茶室を作らせた……となると、帰蝶が生きていたというのが「らしい」と思えたのです^^;
そういう想像をそこまで汲んでいただいて、作者冥利に尽きます。
そして帰蝶は過去の拙作のヒロインを演じていただいたので、そのあたりともリンクしたりしなかったり、そして史実とも……というのもまた、これまでいろいろと書いてきたことが積み重なっているのだなぁと、いただいたコメントを拝見して、感慨にふけりました。
何というか、結音さんの感動が、こちらにも伝わって来る、素晴らしいコメントで、こちらも感動いたしました!
ありがとうございました!
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
拝読致しました。
なるほど、敢えて未完成な茶室を用意することで、記憶が不完全な帰蝶さんの、失われた伴侶の余地を残しておいた。
そして想い出の茶室ごと、恩人としての帰蝶さんに譲り渡した、という解釈ですね(・∀・)
この秀吉さん……いや木綿さんは、人情味があって良いですね!
願わくば、山崎のお城とともに「人間らしさ」まで置いていかないことを……(^_^;)
2畳茶室とかけて想い人ととく、とても面白い物語をありがとうございました(・∀・)
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
ホントはエッジな茶室を作って、茶の湯の世界のニューリーダーはオレだ、みたいなことをしたかったんだと思います、秀吉。
しかしあの利休さんが一枚噛んでいるので、「不完全」、「未完成」であることに何か意味を持たせたら、設定を加えたら面白いかも……と思って、帰蝶さん生存説を採用しました^^;
木綿は木綿なりに、織田家臣時代の思い出を大事にしていた、ということで。
そしておっしゃるとおり、「織田家臣」としての自分との決別かもしれませんね^^;
だんだんと、ダークサイドに堕ちつつありましたし(笑)
お褒めいただき、恐縮です。
ありがとうございました!
05 安土どのへの応援コメント
拝読致しました。
すとらいく・ばっくでは、帰蝶さんが生死不明で本能寺に残されたのが、何かの伏線かと疑っていたのですが、逆に最後のシーンで……だったのですが。
まさか、ここに来て!Σ(゚Д゚;)
それにしても、天下の宗易さんに茶室を作らせ、相手も伝えずにとにかく茶だけ出せと言ったり、いやもう……な、秀吉さんですね(^_^;)
そんな天下人を木綿呼ばわりする客人・帰蝶さん(桶狭間バージョン)、大物感溢れる彼女を2畳で持て成す意味や、如何に?(・∀・)
作者からの返信
実は最後まで悩んでいたんです、信長と帰蝶の生死。
でもこの二人が生きていたら、確実に逆襲のシャアというか、そんな感じになりそうなので、ああいう流れにしました。
でも帰蝶さんは、この短編への含みを持たせるために、弥助さんが実は助けていたという裏設定を持たせたのです。
……というか、この短編の方を先に書いていたので、その整合性をどうするか、それとも完全に独立させるかで、最後まで悩んでいました^^;
そんなわけで帰蝶さんサバイブですが、秀吉としてもおいそれと公表するわけにもいかないし、木綿木綿と呼んでくる人をそばに置いておけないし、思い悩んだ末に、城を作るかという結論に。
それから宗易を呼んだという次第です。
そこで何を思ったのか、二畳の茶室。
果たして、桶狭間でセーブされた状態の帰蝶を、その茶室に招く理由は。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
コメントも拝見させていただきました。
『「足りない」ということに美を、意味を見出す、』
この部分を念頭にもう一度読んでみると、理解が増して、さらに楽しめました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
この時代、戦国時代という特殊な時代のせいか、豪華な絵を描くような文化が生まれつつ、逆に「足りない」ということを突き詰めて「わび・さび」の世界が生まれています。
なんというか、その「足りない」を宗易(利休)はどう考えていったのか……を、自分なりに考えてみたお話です。
ですので、いただいたコメント、とっても嬉しかったです!
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
「ストライクバック」のサイドストーリーとして、
或いは待庵を中心としたストーリとして、
様々な含みを持たせた作品でしたね。
つまり、秀吉はそこまで、宗易に期待していた、という事。
その期待に応えた宗易が、やがて内々の事を扱えるようになる…
そんな風に私は読んでみました。
作者からの返信
レビュー、ありがとうございます!
拙作の肝をえぐり出すようなレビューにドキリとしました。
秀吉の茶室製作の命令に、何故と悩み考え、おのれのうちに答えを見出す宗易のことを象徴するレビューに、感歎しました。
深い感謝です。
ここからはコメントへの返信です。
実はこの「待庵」を一番最初に書きました。
以前に利休の話で高評価をいただいたので、柳の下のどじょうを狙ったのです(笑)
そこから本能寺の話(前夜)を書いて、その本能寺から待庵へと至る、ストライクバックを書いたのです。
さてこの待庵製作、おっしゃるとおり、おそらく秀吉の宗易への「就職試験」だったと思います。
せっかく作った茶室なのに、秀吉は一回ぐらいしか入らず、さっさと大坂城とその茶室製作に向かいますし(史実)。
その大坂城の茶室を、宗易に作らせています。
……おっしゃるとおり、秀吉は、自分の命令を――無理難題を、宗易が120%の答えを出せるかどうかを見ていたと思います。
あたかも信長が秀吉にそういう命令を与えていたように……。
しかしその究極が「黄金の茶室」というのは皮肉としか言いようがありませんが^^;
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
完結お疲れさまでした。
二畳の茶室からここまで話が膨らみますか。
この時期の秀吉に織田家への遠慮があったかというと関係者の処遇から疑問な気もしますが、帰蝶へは思うところがあったかもしてませんね。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
おかげさまで完結いたしました。
実際は「この秀吉が茶の湯界のエッジを見せたる!」という試みだったと思うんです。
自分の新しい城(山崎城)に新しい茶室(待庵)を、という感じで。
でもそれだと小説的にアレなんで考えたのがこのお話です^^;
おっしゃるとおり、清須会議や賤ケ岳のあたりの、秀吉の織田家への姿勢は、「お飾り」扱いですね。
意図的に「実力者・秀吉」をアピールするために「お飾り」扱いだったとは思いますが……まあ、帰蝶さんは別格だった、ということで^^;
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
二畳であるという所からここまで話を膨らませるなんて本当に凄いです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
本当は「今までにない茶室を作れ。もっと狭くするんだ」というのが、秀吉の命令だったと思うんです。
そうすれば茶の湯の世界でも、秀吉こそが最先端だとアピールできるから。
……でも何か「裏」があるとしたら、こういうことかな、と空想したことをお話とさせていただきました。
お褒めいただき、恐縮です。
ありがとうございました。
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
ああ、二畳の不足分のもう二畳は信長用だったのですね。
よくこんなことを思いつかれましたね、秀吉、いやさ作者さま。
帰蝶が若い秀吉を可愛がり、秀吉も主の妻に懸想した。
そのことも、いままで考えたことがありませんでした。
楽しい想像の世界をありがとうございました。
作者からの返信
「足りない」ということに美を、意味を見出すのが、珠光以来のわび茶の流れなんじゃないかなぁ、と考えたのです。
で、秀吉が「足りない」とこの時思うのは……と^^;
拙作の秀吉は、主君の妻女に懸想というか尊敬というか、とにかく好意を抱いていたという設定です。
まあ、ねねへの気持ちが勝っていたのと、ねねがちゃんと秀吉を抑えていたという裏設定もありますが(笑)
……いずれにせよ、信長との決別であり、惜別をこの茶室に込めたのではないかと思いついたのです。
逆説的に、なら帰蝶こそがこの場に相応しいと思いまして、彼女が生きていたということにいたしました。
お楽しみいただけたようで、何よりです。
ありがとうございました!
02 何のための茶室への応援コメント
秀吉の猜疑心の強さが表れているような周到さですね。追う立場だった時には知恵の輝きだった才能が、陰湿さに変ったような気がします。
この綿密さで城と待庵を造ろうというんだから、相当な理由がありそうです。
作者からの返信
この頃の秀吉……信長という「蓋」が外れて、自由を得たからこそ、このような猜疑心というか周到さが悪辣に輝く、という感があります。
清須会議、美濃大返しと着々と天下取りに歩を進めるその裏で作らせる山崎の城と茶室に――秀吉の隠しているものとは。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
04 茶室の「完成」への応援コメント
子供の様な喜び様から、
何が彼を、利休にしたのか。
作者からの返信
たとえばピカソは、私は子どもになりたかった、という趣旨の発言を残しています。
同様に利休も、子どもになることによって、無心に、楽しく茶室というアートに取り組んだのではないか……と思いまして^^;
ありがとうございました。
03 珠光と宗易、宗易とねねへの応援コメント
動画で、利休が作った茶室を見たことがあり…
へうげもの、というnhkアニメの補足動画でしたが、
なかなか秀逸な動画でした。
いろいろと「仕掛け」を期待しています。
作者からの返信
私も別の、茶室作成の再現の動画を見ました。
「へうげもの」のことは知っていましたが、見ちゃうと影響されちゃうと思って見てませんでした(笑)
はてさて、利休は狭い空間を雲間の月にできるのか、いなか。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
02 何のための茶室への応援コメント
彼の野心が、
野心が決してないとは言わないが、
方向性が、
どこを向くのか。
作者からの返信
この頃の秀吉って、野心があるのかないのか。
あるいは、ないフリをしているのか。
不分明なところがあります。
しかし、自分が上に立って天下を安定させないと……という考えはあったと思います。
それが欲望によるものか、志によるものかはさておいて。
ありがとうございました。
04 茶室の「完成」への応援コメント
拝読致しました。
まさか天下の茶人、宗易さんが自らコテを取ろうとは!(;゚Д゚)o▢|
ひょっとして「躙り口」って、史実としてもこの時に生まれたのでしょうか?
あの不思議な出入口。
宗易さんも、悩み抜いて作り上げた、わずか二畳の小宇宙。
それがどんなで、誰が最初に足を踏み入れるのか……
作者からの返信
この時はまだイケてる茶人のひとりで、天才的な茶人さま(笑)ではなかったのです^^;
あと、自分で茶室を作りたかったんじゃないでしょうか。
躙り口は、利休がこの待庵で始めたと言われていますが、果たして真相はどうでしょうか。
いずれにせよ、天下人の茶室としてこれを始めたのは利休だと思います。
さて、ようやくにして完成した茶室。
一体、誰を最初に招じ入れるのか。
お楽しみいただければ幸いです^^;
ありがとうございました。
03 珠光と宗易、宗易とねねへの応援コメント
拝読致しました。
欠けた月のほうが全き月を思わせる。
多分に美化されたイメージなのかもですが、そこにない存在を呼び寄せる、のでしょうか。
2畳という客をもてなすには不完全な空間で、なにを持て成すのか。
なんのために?
禅問答のような、哲学的なお題になってしまいました(^_^;)
このことの、持つ意味は。
さて、解答編が楽しみです!(・∀・)
作者からの返信
何というか、世阿弥の「秘すれば花」みたいなことを、珠光が言い残したとされています(真偽は不明)。
果たしてその言葉に、利休は何を感じたのか。
……実際、禅問答だと思います^^;
禅と茶は、近しい間柄ですし。
おっしゃるとおり、哲学的な話になってしまいましたが、そうまでして利休に茶室を作らせる、秀吉の意図は何なのか。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!
04 茶室の「完成」への応援コメント
さてさて、ねねさんの隣にいてほほ笑んだ人物は誰でしょうね。
その方が待庵の最初のお客様になりそうですが。
作者からの返信
こちらの世界線のねねさんは、何か落ち着いています。
おそらくお隣で微笑んだ方のおかげなんじゃないかという説があったりなかったり。
さて、待庵に来るのは、誰なんでしょうか。
ありがとうございました。
編集済
04 茶室の「完成」への応援コメント
その宗易を避けるようにしている真の理由を、知ることもなく。
← 理由が宗易を避けている、微妙なニュアンスの一文ですね。
床の間を広さの数に入れないというのは意外でした。
少しルール違反のようなそれを、秀吉がどう思うか。
いずれにしても、秀吉って意外にめんどくさいな~と思いました。
豪放磊落な武将ではなく、人の心の裏の裏を読んで仕かけて来る。
作者からの返信
遅ればせながら、近況ノートへのコメント、ありがとうございます。
雲間に月という、珠光の好きな風景の写真でございます。
宗易を煙に巻いておいて、秀吉は秀吉でいろいろと動いている……という感じです^^;
床の間については……まああの秀吉のことなので、「前代未聞の二畳の茶室を作った」と言えれば別に良いと思ってそうです^^;
そして秀吉、めんどくさい奴だと思いますよ(笑)
今まで信長という蓋があっただけに、押さえつけるものが無いから、厭らしさも倍増していたと思います^^;
ありがとうございました。
02 何のための茶室への応援コメント
拝読致しました。
一介の茶人であり商人である宗易さんに築城を(@_@;)
そうとう、秀吉さんに買われていますね。ありがたくないことに?
どこが、というのは難しいですが、なんかぬらりひょんを上司に戴いているように感じました(;^ω^)
いずれ迎える確執の種が仕込まれているようにも思えますね(・・;)
作者からの返信
ま、まあ堺の商人って、事実上堺の防衛もになう武士みたいな側面もありましたし^^;
秀吉としては、人材がいくらあっても足りない状態だったんで、そこのお前やれや、と押し付けたんでしょう(笑)
茶室については、完全に自分のエゴで宗易に命じたんでしょうけど^^;
こうして時間外労働が増えていって、のちに宗易はキレて秀吉と対立……というのも面白いですね^^;
ありがとうございました。
03 珠光と宗易、宗易とねねへの応援コメント
自分が実施する段になるとこういう漠然とした指示は困りますよね。
たぶん指示した本人にも明確な答えは無くて、結果を物差しとしてダメ出しをする。
いや、本当に鬼畜な上司ですな。秀吉はん。
作者からの返信
何か新しい茶室を作りたい。
……そんなことを言って来たんじゃないでしょうか(笑)
宗易としては「知るか」と言いたいところですけど、もう天下取りレースに秀吉推しで行くと決めているので、断れなかったんでしょう^^;
実際、「迷惑なること」と書き残してますし。
これ、現代でやっちゃったら間違いなくブラックでNGだと思います(笑)
ありがとうございました。
01 待ち人は誰(た)ぞへの応援コメント
新たに秀吉さん。今度の視点は宗易、なるほど。
待庵、テレビでしか見たことありませんが、あの狭さ。二畳に籠められた意図をどう料理されるのか、楽しみです。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
秀吉、いちおう主役サイドですけど、またしてもラスボス感あふれる感じになっております^^;
そんな秀吉から、無理難題を押し付けられる宗易。
宗易も負けていないキャラなんですが(笑)、これからどう動くのか。
待庵、私も動画でしか見たことがありません^^;
本当によく作ったなと思う狭さです。
果たして宗易は作れるのか、作ったあとに何が起こるのか。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
03 珠光と宗易、宗易とねねへの応援コメント
ということは、もしや、敢えて二畳の狭隘を指示して、その不足の補填を案出させるということでしょうか。
茶の宗匠にそういう謎かけをしたのだとしたら、本能寺&山崎の大危機を乗り越えた秀吉、ずいぶん自信をつけたような。
作者からの返信
史実の秀吉は、今まで誰も作ったことのない茶室を作らせて、文化面のニューリーダーとしてアピールしたかったと思います。
いいから空前の茶室を作れ、工夫は任せるとか言って。
千宗易としても、茶を新たな局面に進化させたかったでしょうから受けたんでしょうけど、「迷惑なること」と書き残しています(笑)
……おっしゃるとおり、秀吉も大きく出ましたね^^;
のちの茶聖・利休にそんなこと言っちゃうなんて(笑)
ありがとうございました。
01 待ち人は誰(た)ぞへの応援コメント
二畳の理由。
また面白い解釈を見せてくれそうで楽しみです。
作者からの返信
利休さんと共に、二畳の茶室を作る感じで書いてみました。
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました。
02 何のための茶室への応援コメント
はやくもラスボスの貫禄を漂わせてきた秀吉。
元上司の信長も人使いが荒いですが、なんというか秀吉の方が内にこもる粘っこさを感じますね。
根っこのところで人を信用するということを知らない気がします。
そんな秀吉に目を付けられた利休もいい迷惑だったでしょうね。
作者からの返信
実はこの待庵の話を先に書いていたので、前作の中国大返しの秀吉は、あんな化け物めいた感じになっております(笑)
信長は「やってみろ」で、失敗しても「で、あるか」で許してくれそうなイメージですけど、秀吉は「できるまでやれ」と許さないイメージがあります^^;
人を信用しないというか、自分はやって来たんだからお前もやれよ、みたいな感覚なんでしょう。
利休さんはそんな秀吉に「同類」と思われてしまったのでしょう。
だから狭すぎる茶室も「やれるだろ」とぶん投げられたんでしょう^^;
ありがとうございました。
01 待ち人は誰(た)ぞへの応援コメント
拝読致しました。
2畳とはまた、本当に狭い。
膝を突き合わすと言う成語が物理的に発生しそうな空間。
次代を先取りしておひとりさま茶室?Σ(゚д゚lll)セルフシキ?
確かに、何を目的としたのか、気になりますね。
世界的に見て人は大きく広がる方向に向かうのに対して、日本人は小さく、細かく、収束する方向に物事を突き詰めて行くと聞きましたが、天下人に手がかかった派手好きの秀吉がそういうことするかなぁ?そんな疑問もあり。
どのような解釈が、展開があるのか、この先が楽しみです!
作者からの返信
この茶室、実在するから困るという代物です。
利休の手による最古の茶室として、山崎に現存しています^^;
こんなもん作れと命じられて、さぞや利休も困ったことでしょう(笑)
……でも史実なんですよね^^;
これまでとちがった茶室を作って、茶の湯でも羽柴がエッジを行くんだと示したかった……という説がありますが、拙作ではまたちがった解釈というか、設定(創作)をさせていただきました。
お楽しみいただければ幸いです!
ありがとうございました。
02 何のための茶室への応援コメント
秀吉はこれで、堺を手中にしつつ、それを堺の宗易に監視させている。
← 二度三度拝読し直しても「堺の宗易」の意味するところが分かりません。
ここに今回の貴作の要がひそんでいるのでしょうね。
秀吉の頭脳のキレとともに、妻女・ねねの深謀遠慮も。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
恐れ入ります。
ここのくだりは、堺の宗易=堺の商人である宗易、という意味です。
堺の商人である宗易に、堺の監視をさせているという皮肉な事態のことを表現しております。
わかりにくいので、堺の商人である宗易、に変えておきました。
混乱させて申し訳ありません。
さらに申し上げると、秀吉は堺に対して「堺の出身の宗易に山崎城を作らせているから、監視は宗易の『気の利かせた』ものになる」と暗にアピールして、油断させているということになります。
一方で宗易に対して「堺の出身だからと言って、監視に手を抜くなよ」と脅しをかけていて、秀吉は堺と宗易の両方に「罠」を張っているという設定です。
……こうまで「罠」を張って、山崎城を作り、待庵をしつらえる理由は何なのか。
まさにこれこそが拙作の肝でございます^^;
ありがとうございました。
01 待ち人は誰(た)ぞへの応援コメント
二畳はかなり圧迫感がありますよね。
炉がきってあるとなおさらのこと。
作者からの返信
秀吉がそうしろと命じたらしいんですよ、この狭さ。
ロックでエッジな茶室を作り、おれこそが新時代のリーダー的存在とアピールしたかったそうで^^;
ありがとうございました。
編集済
01 待ち人は誰(た)ぞへの応援コメント
二畳で客人と相対したら、まさにひざ詰めになりますよね~。
相手の呼吸が自分の呼吸と重なり、ときに反発しそうな……。
全5話の展開が楽しみです。
作者からの返信
ホント、滅茶苦茶狭いと思います。
どうやら秀吉が今までにない茶室を作って、自分こそが新しい天下人だと示したかったらしいという話ですが……。
拙作ではちがう目的を設定してみました^^;
お楽しみいただければ幸いです。
ありがとうございました!
06 待庵(たいあん)で待つ者への応援コメント
子供の頃から、まむしの道三の娘である帰蝶のファンでした。
これまで帰蝶を生かしておいてくれた物語は存在していなかったのではないかと思います。嬉しかったです。
何とか生き延びた帰蝶が、ひっそりと殿の帰りを待つための茶室…というのは斬新で新鮮で優しい設定ですね。良かったです。
作者からの返信
お星様、ありがとうございます。
帰蝶さんって、信長の物語だと本能寺で命運を共にするという展開が多かったと思います。
史実だと、安土城にいて、そのままフェイドアウトしたみたいですが。
いずれにせよ、この人の「その後」というのは想像する価値があるな、と思いましてこの話を書きました。
一方で待庵という、利休が作った茶室で、最古の茶室という存在が気になっておりまして……間取りなどが斬新で、ネーミングも何を「待つ」のかというところが、特に気になっておりました。
それらを融合して、このような話になりました。
帰蝶ファンの方に、嬉しい、そして優しいと言ってもらえて、これほど嬉しいことはございません^^;
ありがとうございました!