第7話 私たちの決断

 私は精神障害者保健福祉手帳2級を取得しています。旦那は最近よく言います。

「俺がこれまで出会った女の子たちは3級以下だったんだな。だから2級のイチカのことが分からないんだ」

 それが真実かは分かりません。でもこれまでうちの旦那は、私を助けなかったのではなく、助けのだと思います。私は夫婦は支え合うもの、助け合うもの、と思っていたので、正直悲しい気持ちもあります。でもお互い心身ともに健やかに暮らすほうが大切です。

 旦那は落ち込むことがあると、一人にして放っておいてほしい、というタイプです。そして私は今、元気がない時にはなるべく旦那には言わず、訪問看護の方や友人たちに頼るようにしています。支え合わない夫婦。それが間違っていると誰が言えるでしょうか。元気な時には、私たちはよく冗談を言い合って笑って楽しく暮らしています。私の口癖は「らぶだよ!」です。


 私はこのエッセイを通して、今パートナーを支えることができずに苦しんでいる人が、少しでも楽になったらいい、と思います。もちろん、万人に当てはまるとは限りません。でも自分一人で抱え込まず、訪問看護のような制度を利用したり、周りの人間に頼ったりなさってください。

 どうか自分たちにぴったりの心地よい暮らし方が見つかりますよう、心から願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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うつのヨメと暮らすということ −私たちの決断− イチカ @fuzokujo

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