とにかく傑作です!だけど…

四十三章までは、主人公の葛藤が非常に重たく、読むのがつらいと感じることもありました。しかし、その苦しみこそが物語の核となり、主人公の存在が作品全体を圧倒的な傑作に押し上げていると感じました。間違いなく心に残る、お気に入りの作品です。

特に、初めは悪人だと思ったキャラクターにも悩みや葛藤があり、単純に善と悪で割り切れない描写がとても深く、考えさせられる部分が多かったです。この点が、この作品の素晴らしさを一層際立たせていると感じました。

ただ、四十四章以降の展開については正直に言うと驚きました。それまでの壮大で深みのあるストーリーから、一転して学園ハーレムもののような雰囲気になったため、個人的にはそのギャップに違和感を覚えました。もしかすると、作者さんが新しい展開に挑戦した結果なのかもしれませんし、学園ハーレムものが好きな方には楽しめる部分かもしれません。

四十三章までがあまりにも素晴らしかったため、その後の展開に強いギャップを感じました。その落差が大きく、結果として星2つという評価になりました。ただ、四十三章までの物語は間違いなく圧巻で、忘れられない作品でした。

もちろん、これはあくまで私の個人的な感想ですので、多くの方にとってはまた違った印象になるかと思います。この作品に興味を持った方は、ぜひ読んでみてください!

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