1日目

「おい、あれ」


「うーわ!ガッキーじゃん!?」


「となりの子、、血まみれじゃん」


「なにかの撮影?」


くそうざったいな、人間ども。

俺は近くにあったベンチに座った。

当然のように座り込むリムルの胸ぐらを掴み投げ飛ばす。


「お前、マジで殺すぞ。俺の服を見繕ってこい」


ざわつく人間達。


「す、すみませんサクヤ様〜!すぐに戻ります〜!!」


走り去る悪魔。

48年経っても、なんにも変わらない。

人間の底が知れたようなそんな感覚だ。

あ、でも服装とか髪型がなんか変だな。

え、あれ携帯か?なんじゃあ、ありゃ。


「なんじゃあ、てめぇ、われ、こらぁ!」


ん?なんだ、ありゃ。

少し先に男達が取っ組み合ってる。


「おれは、ここらでは有名な喧嘩師やぞ、ぼけ、こらぁ」

「おれは、ここらで、1番腕っぷしのあるってなぁ」

「おれのバックには、如月組の城崎さんがなぁ」


なんで人間って殴りあったり、殺し合う前に、あんな無駄口叩くんだろ。

あ、でも犬とか猫も取っ組み合う前に、めっちゃ喉鳴らすよな。

あれと同じなのか。

強い気になるのか。

やべぇ、なんかちょっかい出したくなってきた。


そうして、俺は男達のとこに向かい話かける。


「おい」


「お前達は犬とか猫の類か?」


男達は暫く呆けた顔で停止した後、もの凄ーーい怒鳴り出した。やれ、殺すだの、殺すだの

殺すだの。

うーーーむ。

めんどい。


俺は1人の男の頭に手を乗せた。


「ンッ」


そのまま、垂直に地面まで男をペシャンコにした。

辺りには血が飛び散った。

男の原型は跡形もない。


「殺そうって思ったら、口に出す前に殺せよ」


俺がそういうと周りで見ていた連中含め、皆が叫び声をあげながら逃げていった。


「マジか」


すぐにパトカーが到着。

あっという間に包囲された。


そこにリムルがパタパタと飛んできた。

・・・飛んできた。


「サクヤ様〜!只今戻りました〜!はにゃ、何事ですか?これは?」


「おい、クソ悪魔。人間は空飛べないぞ」


「え!?そうなんですか??遺伝子進化遅れ過ぎですね!」


動揺する警官達。

同時に銃を構えて警告をはじめた。


「ど、どんな手を使ったが分からないが、とにかく降伏しなさい。お前達は包囲されている。妙な動きをすれば発砲する!」


俺はリムルのどこから獲ってきたかも分からない、シャツに着替えリムルに命じた。


「1人殺れ」


「はい!」


瞬間、リムルが対象の警官に距離を詰め、首を刎ねた。

それをみた警官がリムルへ発砲。

無論、効かず。

唖然とする警官達に俺は語りかけた。


「48秒経つ事に人を48人殺す。一時的に止める方法は一つ。

俺の目の前に総理大臣を連れてこい。

ではスタート」


ざわつく警察官。


「そ、そんな事ができる訳ないだろ!」


ただ数える俺。


「・・15、16、17、」


「お、おい!数えるのをやめなさい!」


撃たれながら不敵の笑みを浮かべるリムル。

そして銃口は俺にも向けられる。


「あ、あいつ、術者か何かですよ!あいつが死ねば、あの拳銃が効かないバケモノも死ぬんじゃないですか!?そうだ、そうに決まってる!」


「32、33、34、35」


「うわぁああああ!!!!」


発砲音が鳴り響く。

俺は向かってきた銃弾を掴み、地面へ投げ捨てた。


「47、48。リムル、警官以外の48人の心臓を持ってこい」


「アイアイサー」


devil evil blood night

その、はじまりの終わりである。

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地獄から転生した俺が、48日間で人間界を滅ぼす話 @seinyan

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