ひとりぼっちの少女と生きる意味を知らない王子が見つけた小さな恋の物語

主人公のシェリエンは唯一の身寄りである母を亡くし、村で穏やかに暮らしていましたが、或る日姫として取り立てられ、元敵国である隣国に和平条約のために嫁がされることになります。
夫となる隣国の第二王子、リオレティウスの逞しい姿に最初は怯えるシェリエンでしたが、次第に自分を気遣う彼の優しさに気付き、心を開いていきます。
ふたりはゆっくりと、しかし確実に関係性を深めていくのですが……。

穏やかでほのぼのとした雰囲気にとにかく癒されるのですが、見どころはそれだけではありません。
最初はただの村娘だったシェリエンがリオレティウスの役に立ちたいと頑張る様子は全力で応援したくなりますし、リオレティウスはとにかく魅力的。
脇を固めるキャラクターたちも皆個性的で、読み始めれば『銀色の兎姫』ワールドにどっぷり引き込まれてしまうことでしょう。
未読の方は是非! 全力でおすすめします。