練習用軍国物

銀狼

第1話  人生の大チャレンジ

14歳 レイリア・メイファス ディリータ帝国民

現在、一般兵志願者の試験会場に来ています、、、

なにせ、孤児である口の聞けない私を拾ってくれた師匠が遠くに行くと言う事で、どうせなら師匠の入っている軍に入ってしまえば安全だと、私に訓練をつけてくれた

どうやら、師匠は私の意思に関係なく入隊に必要な訓練を強いてしまったことを悔やんでいるようだったが、私は有難い

師匠が気を使ってくれた結果がこうなっただけなのだから

それにこの国を、師匠と一緒に守れることは、、凄く嬉しい

「は~い、一般兵志願者は書類を受け取ってから第一訓練場へ行ってください~」

と、幹部様であるリフィア様が大きな声を出している

書類を渡しているのはヴェル様だ

にしても、、、

(御二方もそうだけど、幹部様の顔立ちって立派だよなぁ)

所謂美男子と言うものに分類される方々だ

、、、私の番がやってきた

受験番号の書かれた紙を見せて、ヴェル様から書類をもらう

「基本要項はその封筒の書類の中に入っています。試験開始まで時間が空いているので必ず読むように」

と、丁寧に必要なことを教えてくれる

口が使えなく感謝を述べることが難しいが、筆談ならできるので、魔力をインクのようにして目の前で文字を書く

≪有難うございます≫

と、書き終えてから文字を消して一礼をする

一般兵志願者の集められる場所は第一訓練場で、男性女性の志願者で分けるらしい

筋力差を考えれば当たり前のことだろう

入口からしばらく歩いたところで第一訓練場に到着する

周囲には固まって動いている一般兵女性志願者がたくさんいる

時間を見ると、選抜開始時間まで残り5分だった

結構ギリギリだったんだなぁ、、、、

早めに来ておけばもっとしっかり資料読めたかもなぁ

でも5分もあるし大丈夫か、

などと考えて資料を読んでいると最後のほうに幹部様が第一訓練室に入ってきた

「はい、静かにしろ~ 選抜についての説明始めるぞ~」

入ってきたのは先ほど案内をしていらしたリフィア様だ

リフィア様の声を聞いて第一訓練室にいた受験者は静かにその場で立ち止まる

「ん、これで全員やな。一般兵志願者選抜試験を始める

ルールは簡単、勝ち抜きのバトルロワイヤルをしてもらうで

武器は此処にあるもんなら何を選んでも大丈夫や」

と、武器の置いてあるテーブルをこつんと叩くリフィア様

質問あるやつは手を挙げろ、と言われたので迷わず手を挙げる

「ん、そこの白髪の子」

まぁ、質問があると言ったが私は喋れないので、先程ヴェル様に使ったように魔力を使い空中に文字を書く

≪武器の使用制限、魔力の使用制限、勝敗の決定方法を教えてください≫

一瞬、リフィア様が何かに反応したようなそぶりを見せたが、先ほどのように説明を始めた

「武器の個数は2つまで、魔力の使用は禁止やな。勝敗は~、相手に自分の持っているペイント弾をつけられたら勝ちだ

ペイント弾の付け方に規制はしないつもりやけど、必ず武器を使ってペイント弾を相手にぶつけるようにしないと、ルール違反で失格になるから気を付けてや~

こんな感じか?」

≪はい、有難う御座います≫

と、文字を書いてお辞儀をする

、、、何やら、敵意の視線が多くなった気がする




____________

次回更新 来週月曜日

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

練習用軍国物 銀狼 @Hatune2512

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ