心が閉じていく話

一人称で綴られる苦しい女性の心情は客観的に見ればDVでも、波風を立てたくないために女性は自分だけが苦しむことを選びます。
読者はこの女性に共感する人としない人がはっきり分かれると思いました。
夫や同僚の女性を非難するべきと思うか、女性が彼らとの対話から逃げていると読むかで作品の見方も変わるところに作品の背後に広がる広大な余白を感じました。
大変面白く読みました、ありがとうございます。

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