死界の真実へ辿り着け──。

本作は、地上の“魂”を冥界に導く『死神』と、危害を加える未知なる存在『悪魔』との死闘を描く『死神ダークファンタジー』です。


主人公の女の子『睦月』はある日、突如部屋に現れた謎の男、『常闇』に“死神”になるよう任命さる所から物語がスタートします。

睦月は死神の先輩であり、パートナーである少年『霜月』と共に、『死神業』の任務をこなしつつ、彼や“死界”で出会う仲間たちと絆を深めながら、自身と死神の因果関係を探り、隠された真実を解き明かして行きます。

そんな中、彼ら“死神”の天敵である『悪魔』は突如現れます。

目的が不明なその未知なる存在は、強力な力を振るい、死神に危害を加えます。

睦月と仲間たちは、現世と冥界の“均衡”や“秩序”を守る為に、死神の誇りを懸けて、危機に立ち向かいます──。



現在、第三章の途中まで連載中です。

本作の核となるのは、『睦月と霜月の関係性』や、『睦月と死神の因果関係』、『悪魔たちの野望』『死界という場所そのもの』といった所が大きなポイントになってくるかと思います。

本作はバトルファンタジーでありながら、強いミステリー要素をストーリーの主軸に置いており、基本的には睦月が死神に選ばれた理由を中心に探りながら物語が動いていきます。

またその他にも『悪魔』『宝月』『霜月』『神楽』『満月』など、各所で物語の謎に触れています。

ミステリー要素は作者の『十三番目さん』の得意な部分であるので、期待してます。

総括すれば、この小説は、ミステリー要素の光るバトルファンタジーであると言えるでしょう。
バトルを観たいけど、謎を追い求めながら小説を読みたい方に是非おすすめな作品です。

個人的には、死神メンバーたちとの、日常パートである、ほんわかなやり取りが好みです。

『時雨』『息吹』『美火』『三日月』等の個性豊かなキャラクターたちが、シナリオを彩ります。
拠点での賑やかな“掛け合い”は、まるで学園モノを読んでいるような気分です。
日本版『ハリーポッター』というような感じでしょうか。

そして、読んで頂ければお分かり頂けますが、第三章時点では、物語の材料がようやく揃って来たという段階なので、まだ恐らく序盤です。
正直ここからどうなっていくのかという段階です。

他の方もレビューにて仰っておる通り、設定やミステリーに関しては、かなりポテンシャルがあるので十分期待しております。
作者の方の拘りが強く、1番光るポイントだと思います。

この物語は、ここからが本番です。

死界の真実を見せてください。

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