驚異的な独創性です

主人公は現世に生きる人間の女性で、突然やってきた男に死神のパートナーになるよう求められます。

パートナーの死神は超絶美少年。
そして、主人公に対して重すぎるほどの感情を抱いています。
彼らの上司は一癖も二癖もある男で、顔はいいがちょっと胡散臭い死神です。

序章はこの三人で進んでいく物語ですが、三人のキャラも相まってか流れるように読み進めてしまいました。

一生からはキャラクターも大幅に増え、個性豊かなメンツにワクワクが止まらなくなっていきます。

この物語の凄いところはいくつもありますが、特に挙げるなら登場人物の魅力が強い部分にあると思います。
それぞれの個性が際立っており、文章だけでどのキャラクターかすぐ理解できるのです。

これだけのキャラを上手いこと扱う作者の技量に驚かされました。
私の好みともドンピシャですが、それ以上に読んだものなら感じる異彩が詰まっています。

とにかく読んでみてほしい。
読めば読むほど、この物語がどれだけ緻密に練られた作品なのか分かってくると思います。

初めの方に出てきた設定を後々に生かし、伏線の回収も驚くほど巧みでした。
ぜひ紙の本で読んでみたいです。

今後も応援しております。

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死神の猫

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