なるようになるサラダ
私がキッチンに立ち始めた頃からずっと作り続けているもの。それは、サラダです。サラダを作るようになってから、近くの八百屋さんが大好きになりました。みずみずしいお野菜たちを、どう調理しようか。
シャキシャキのキャベツに、ルビーみたいにぴかぴかのミニトマトを添えてシンプルサラダにしようか。にんじんを軽くお酢と和えて、キャロットラペもさっぱりしてて良いな。マカロニがあったからマカロニサラダ?かぼちゃサラダにして、とろりとメープルシロップをかけて、デリ風もすてがたい。粗めにマッシュしたポテトサラダも、野菜がごろごろしてて美味しいんだよなあ。ああもう、考えるだけで楽しい。
最初はお野菜を切るだけで、料理とも呼べないところからスタートした私。
私の人生に「料理」が入ってきたきっかけは二つあります。ひとつめは、お弁当を自分で作り始めたこと。二つめは、コロナ禍で外食が減ったことです。
コロナ前は、毎週末外食をしに行っていた記憶があります。ところが、自粛期間を経て、がらっと変わってしまった私たちの生活。特に、食事の場面では様々な対策がとられました。学校では「黙食」。外食は不要不急の外出だから控える。制限がある生活に戸惑い、寂しさを感じることもありました。
でも、「おしゃべりしながら食べられない」ではなく、裏を返せば「じっくりひとりで味わえる時間がある」。「外食できない」ではなく、「自炊にチャレンジする機会が増えた」。「テイクアウトして、家でゆっくり食事を楽しめる」と考えてもマル。
見方を変えるって大事。前の生活様式を続けていたら、私がキッチンに立つことなんてなかったかもしれません。コロナで外食が減り、ちょっとでもうちごはんを楽しむために、サラダ作りから始めた料理。今ではすっかり料理沼にはまって、作りおきサイトやレシピサイト、八百屋のチラシをワクワクしながら眺めています。
大きなこと小さなこと、人生いろいろあるけれど、きっとなんとか丸くおさまるはず。そう信じてポジティブな心を持ち続けていきたいですね。
おいしい暮らし 亜里沙 @Ayacyo1116
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
きっと繋がる/亜里沙
★274 エッセイ・ノンフィクション 完結済 17話
零れた金平糖を集めて/一初ゆずこ
★62 エッセイ・ノンフィクション 連載中 17話
普通だけど変なやつら/璃志葉 孤槍
★9 エッセイ・ノンフィクション 完結済 13話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます