第5話学校生活



キンコンカンーコン


大変よこのままだと私達遅刻しちゃう

急がないと。


そうだった。つい夢中で

話が盛り上がってたけど。

今から学校じゃん。


はい注目。今日から新しい仲間が

増える事になった。


みなさん初めまして、雫です。

同じく初めてまして、根音です。

二人はこのクラスの一員になった。

仲良くしてあげてくれ。


えっ。私のクラス?

そこに入って来た二人は。

雫と根音だった。

思わずびっくり。


雫って私と同じ年なの?


えっ。言ってませんでした?


聞いてないよ。


付き添いの根音は年上ですけど。


なんか根音の方はコスプレ感が

凄いんだけど。


まぁエルフは人間よりかなり

寿命ながいから。


胸大きいよな。あのエルフ

どんな触りごちなんだろう。


ちょっと男子妄想を膨らませない。

変態男子ども。


いいじゃんべつに減るもんじゃないんだし。


可愛いよなあの二人。

ずっとあんな女子しかいないから、

やっと可愛い子が来た。

俺。あの子と付き合えるかなぁ。

心奪われてた。


無理じゃねえ?

だって宝だぞ。あんな女性そうそう

いないって。


確かに。


共学ですか。とても面白そう。


二人の関係と出会いは?


関係友人です。

(魔族の国で出会ったなんて言えないし)

隣の家で知り合いました。


じゃあ二人は幼馴染なんだ。

長い付き合いなんだね。


奴隷と主だなって言えない。

魔王が雫に与えたたった一回だけの力

それがよりによって奴隷魔法だったなんて。


昔はそんなに互いも知らなかったし。


でも同じ時間を過ごしてるうちに

家族のようにいい関係には

なりました。


そっか。羨ましい関係。

私も二人ともっと仲良く出来るかな?


ならもっと思い出をたくさん

作りましょう。


制服の話はしたけど、まさか入学して

くるなんて。

よっぽどここの制服が着たかったんだね。


ここの偏差って高いんだね。

勉強に苦労したよ。


私知らない。こんなドッキリみたいな

計画。なんで。事前に教えてくれなかったの


本当に?私と仲良くなってくれる?


私はてっきり友人だと勝手に思ってたけど。

雫はそうじゃなかったんだ。

なんか悲しいな。


私以外の友達たくさん作るんだ。

嬉しいような、残念なような。

なに。この複雑な感情は。

嬉しいはずなのに素直に喜べない。


みんな今日からよろしく。

もっとみんなの事知りたいな。


私帰るね。

先生。私体調悪いので早めに早退します。


えっ。福風さんー


おい。あいつどうしたんだ急に。

朝の号令ぐらいしか今日やってないぞ。


あの子が早退するなんて珍しい。


あんな元気が有り余るくらいの

あいつがな。


あの子現実が受け入れられなくて

本当に体調を崩したの?

あまりにも衝撃のショックだったのかも。


結構あー見えて、すぐに受け入れる

タイプないかも。

事前に言わないで秘密にされてた事が

よほど嫌だったんだろうね。


追いかけた方がいいのかなぁ。


今はそっとしておこう。

心の整理をしたいと思うし。


学校終わったら会いに行こう。

せっかくの学校初日で、

学校を抜け出すのは、問題になるよ。


でも。


実際にあったら分かってくれるよ。

きっと。あの子はわからんじん

じゃないから。


その言葉って。


あー甲州弁で分からずやって意味。


懐かしい。そんな言葉を使ってた

子がいたから。


そうなんだ。じゃあ。さちかに

甲州弁で説得してみれば?

もしかしたら話聞いてくれるかもよ。


うん。私行ってくるね。


良かったね。話が合いそうな子が

同じクラスに入ってきてくれるなんて。

まさかこの方言もしかして有名?

まさかね。結構誤解されやすい

言葉がたくさんあるし。

あまり使われないから。

でも。理解されると恥ずかしいね。

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