第7話心の思いと想い

あのさちかさん居ますか。


あら雫ちゃんじゃない。

もう学校終わったの?


さちかさん帰ってませんか?


さちかは学校に行ったはずでしょ。


あの子居なくなったの?


あのさちかさん聞いてください。


怒りをのっくむして欲しい。

わにわにしてるって思ってるかも

知れないけど。私はとおとくしてる

つまりだよ。

もししりゃあ今はやぶせったいって

思うかも知れないけど。どうか

そけえら許して欲しい。


私をからかってるつもり?

それともなきめんじょを見に来たの?

ちゃくいよ。

とんで家まで来るんて。

今お邪魔していいけ?


よってけし〜をお母さんから

許可もらったから。


なんで、許しちゃうの。

お母さんのバカー。


うっこごっこしてとんで、けったりいら

だからね。


無理に甲州弁使わなくてもいいよ。

私を説得するために覚えてくれたんでしょ。

その気持ちは伝わったよ。

私が一方的に拗ねただけだから。

私を追ってくる必要なんてないんだよ。


親友に思ってくれたさちかを

裏切った。だから謝りに来た。

だから謝らせて。


分かった。私も意地になってたんだ。

雫を傷つけさせるつもりは全く

なかったの。

私って心は強い方じゃないから。

すぐ落ち込んで、勝手に傷ついて

自分を追い込むから。


みんな自分の知られたくない秘密だって

あるよ。

だから気にしないで。

私だって言いたくない事だって。

一つや二つあるから。

秘密にしてた方が幸せな時だってある。

そうでしょ。


雫が言うとそんな気がしてくる。


本当は猫耳と尻尾が付いてるけど

みんなと同じ生活を送るために

あえて隠してるだよね。


まぁそうだね。

そっか今の言葉の重みと私の変装が

同じレベルか。

それは。それで、モヤモヤする。


どうやら解決したようだね。

一時はどうなるかとヒヤヒヤしたよ。

無事仲直り出来たんだね。


あれ私達喧嘩してたんだっけ?


えっ違うの?

えっ雰囲気的にてっきりそうだと

思ってた。


もう現実は受け入れた?


多分大丈夫だと思う。

なんかそんな気持ちがどうでもいい

って思えてきたし。


じゃあ明日から普通の友人として

接しられる?


いつ負の感情になるかは、分からないけど、

今の所は大丈夫だと思うよ。


じゃあ今から電車に乗ってみない?

甲府に行けばこことは違う風景が

みれるよ。見たらびっくりするくらい。


今は夕方だよ。その気分転換は

休みの日にみんなで行こうよ。


それもそうか。

じゃあその日は買い物でも行こう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る