第37話 36 感謝の言葉を皆様へ



 皆様、いかがでしたでしょうか?

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。


 さて、マスターのお店も無事に閉店を迎えられたようです。

このお話には続きがありますが、それでも一度ここで筆を置きましょう。

新しい物語がマルセリーノによって紡がれれば、また別のお話をするのも良いでしょう。

それは、あくまでもマルセリーノが地球にやって来たならばの話です。

それでは皆様、お別れです。

ありがとうございました。


 え?

なるほど、そうですね。

マルセリーノは誰の願いを叶えにやって来たのか?って言うことですね?

遼太郎くんの妹さんですよ。


 え?

妹さんは既に死んでいる、ですって?

そうですよ、その通りです。

でも願いが掛けられたのです。

死後に残るものは何なのでしょうね?

私は死後に世界があるとしても行ったことがないので分かりません。

然しながらも彼の妹さんは願いを届けようと努力したんです。

宇宙は不思議に満ちています。

人の想像を遥かに超えるものですから、考えても解ける問題などありません。

そんな世界で何処に居るのかも分からない妹さんが、声にも形にもならない力で星に向かって願いを届けたんです。


「お兄ちゃんを死なせないで」


 ってね。


 もう、ご質問はありませんよね?

それでは皆様へ、改めて、ありがとうございました。


 さようなら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ペンギン仕掛けの目覚まし時計 復活 織風 羊 @orikaze

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ