繊細な心情描写が素晴らしい

「透明な桜色」でわかるように言葉の感性が素敵。

 中学の教室の空気は灰色。
 天井の隅は淡い水色。
 火曜日は橙色。

じゃあ、日曜日は何色?

儚いに色があるなんて、ちょっと寂しくて切なかった。


完成された物語だけど、あえて続きが読みたい。

青春の1ページの彼女が桃色の透明なのは間違いない。
でも、彼にはもっと勇気を持ってほしかった。

透き通ったままじゃなくてもいいのに。
混じり合った儚さを知っている彼になら、また彼女は笑ってくれたのに。