今後について

グリムムーンの読者の皆様、誠に勝手ではございますが、この度、転生機甲譚グリムムーンを書き直す事にしました。

理由は、主人公の蓮(美月)が最後、死んでしまうことが分かったからです。色々、手を尽くしたのですが、助かる見込みがありませんでした。

今まで、章を書くごとにプロットを作成していたのですが、今回、最新章のプロットを作成していたところ、蓮の行動原理が過去の戦争における贖罪がベースにある、かつ蓮を良い方向で導く役であったディヤー司令を蓮が信用しなくなっただけでなく、司令はフィラースを助けて死んでしまうことになりました。その為、主人公が変わる機会が失われ、どうしても主人公は罪の意識からの行動が原因で死ぬしかなくなってしまいました。ジャンルとして、ノワールを書く予定は無かったのですが、結果的にそうなってしまいそうなので、一旦、キャラクター設定を新たに書き直し、全体プロットをより詳細に作成し、書き直していくことにしました。

今まで、楽しんで読んでくれた読者の皆様、誠に申し訳ございません。


<執筆する予定だったプロット>

蔡に転生した6号機のパイロットによって、蓮とフィラースは連れ攫われてしまう。その先で、共にディヤーと戦うことを提案される蓮。その提案を受け入れるか逡巡する。そんな中、ラーディンと再会する蓮は、彼と話し合い、蔡を信じることにする。国境を越えて、諸刃の剣である機体、エーテルブレイカーに搭乗して助けに来るディヤー。それに相対するは、ラーディンの搭乗するグリムムーン。蔡の元から脱出することをフィラースに進められるも、蔡の語る未来を信じる蓮はその手を放してしまう。グリムムーンの攻撃で、深手を負ったディヤーはエーテルブレイカーをフィラースに託し、死んでしまうのだった。


エーテルノイド・ドメイン軍部に所属した蓮は、蔡の知り合いたちのお陰で、あまり戦場には出ない日々が続く。テクストライクスの話はラーディンから聞く毎日。その際に、預けられた先が軍部のエーテルノイド研究所だった。そこで、エーテルノイド・ドメイン政府がエーテルノイドを生成していることを知り、この前のエーテルノイドはここで作られたこと、エーテルノイドがかつての"日本"で生まれた生物兵器であり、日本語を解読しながら研究が進んでいることが判明する。蓮は前世の知識で日本語を解読でき、結果、エーテルノイドは知性を持っている為、制御は出来ないこと、エーテルノイドにはコアエーテルノイドがあり、これが全てのエーテルノイドを制御していることを知り、それを研究員に証明する。そして、研究所と共に、エーテルノイドを地球から追放する計画を立てる。


研究所はエーテルノイド追放計画を本格的に進行させるべく、コアエーテルノイドの捜索を開始する。また、捕まえたエーテルノイドと対話が成功し、エーテルノイドに知性があること、人間と共にこの星で暮らしていけばお互いに食い潰す未来しかないと認識していたことを確認。また、エーテルノイド側から、火星に行きたいとの進言がある。火星はかつて人間が暮らしていたが、過去の地球と同様に温暖化が進み、人が住めない星となっていた。しかし、エーテルノイドは過去の植物種を品種改良した種を保有しているだけでなく、人間より熱に強い為、火星でなら生活できると提案。蓮たちは、エーテルノイドを火星に移送させることにするも、エーテルノイド・ドメイン政府から妨害を受ける。エーテルノイド・ドメイン政府は、エーテルノイドビジネスを築いていたからだ。そこで研究所は、世界中にエーテルノイドとの対話に成功したこと、エーテルノイドを火星に移送することを発表する。その頃、新しく司令となったフィラースは、クーデターの決行を決める。また、クーデターに仲間が巻き込まれないように、テクストライクスを国連側に加える。国連は世界で権限をほぼ失っているが、国連軍は人命救助の為なら他国に派遣できるし、権力を失っているからこそ政治的闘争から話せるため、丁度よかったのだ。この際に、宇宙空間まで移動できるテクストライクス専用の母艦を製造する。第3部隊は各国でエーテルノイドに襲われている人々を助ける活動をする。一方、研究所はコアエーテルノイドの捜索を旧東アジアで開始する。世界各国から、エーテルノイドの対話の件について研究所に批判が殺到するが、実際にエーテルノイドを操って見せて、黙らせる。また、エーテルノイドが味方となる。


蔡たちがコアエーテルノイドを発見する。しかし、コアエーテルノイドは暴走しており、手が付けられない事態に。エーテルノイド側も、対人用エーテルノイド達がコアエーテルノイドにより暴走していることを知る。そして、コアエーテルノイドを破壊しなければ自分たちが火星に行ったとしても、エーテルノイドによる人間の捕食は止まらないことが判明する。エーテルノイドの中でも最も強力な存在であるコアエーテルノイドとの壮絶な戦いが始まる。コアエーテルノイドを巡り、他国の軍も進出しており、事態は混迷を極める。そんな中、蓮はコアエーテルノイドの攻撃から世界を守るために、コアエーテルノイドを抱いて、宇宙に飛び立つ。ありとあらゆる攻撃が聞かないコアエーテルノイドだったが、唯一、高熱の攻撃のみ有効であった。このことから、コアエーテルノイドを太陽に連れていくことにしたのだった。


蓮は太陽に向かうためにエンジンを全て使い果たし、コアエーテルノイドの攻撃を一身に受けるも、決して手放さない。しかし、コアエーテルノイドによりグリムムーンが取り付かれ、太陽と違う方向に飛ばされる。また、コアエーテルノイドがグリムムーンを記憶し、擬態して攻撃を仕掛けてくる。そんな中、グリムムーンが蓮に語り掛け、グリムムーンの真の能力を引き出し、蓮はコアエーテルノイドとの一騎打ちに挑む。最後、グリムムーンの謎の超ビームにより、コアエーテルノイドを倒すが、グリムムーンは大破する。また、このビームは存在をエネルギーにするもので、グリムムーンは異空間に消えてく。異空間に消えていく途中で、蓮は願いを告げた蓮と出会い、願いを告げた蓮により、蓮は元の世界に返される。一方、グリムムーンは人の形となり、それがアニメ版の煌であること、アニメ版の後、煌はエーテルノイドに取り込まれてエーテルノイドになっていたこと、願いを告げた蓮と煌は異空間で再会できたことを見て、幸せになったことを知る。そして、冒頭と同様に、蓮は幸せな二人を眺めながら静かに目を閉じるのだった。

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転生機甲譚グリムムーン ~異世界転生したらロボットアニメのヒロインだったので、生き残るために死亡フラグを回避していく所存です~ 雨中若菜 @Fias

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