つらくて優しい物語。まずは、後半まで読んでみて。

軽い気持ちで老人ホームのボランティアに来た主人公は、ある認知症の利用者に孫と間違えられて……。

前半はわりとシンプルな展開ですが、後半でぐっと引き込まれます。どうか、どうか、ブラウザバックせずに、まずは後半まで読んで。すごいから。

この小説は本当に読んでいて辛いです。自分の経験が思い起こされて、自分も環境がひとつ違ったら、こうなっていたかもと。

前半の言葉の意味が後半、何千倍にも重みを増して迫ってくる構成は見事でした。

最後、救いがあったのか無かったのか、自分の目で、読んで、確かめてください。