異世界四方山話
久しぶりの更新ですが、感想をいただいてふと思った事を。
異世界って、全て地球と同じじゃなくてもいいんじゃない?
太陽が登り朝が来て、陽が沈み月が輝く。
それは地球の当たり前であるのに、異世界でも当然のように一日が巡っていくのは、どこか不自然ではなかろうか。
私は設定好きです。設定魔とも言えます。クトゥルフ神話や、ファイブスター物語などの設定がてんこ盛りなものが大好きです。
まぁ、それらとの出会いで設定好きになったのですが。それを踏まえて異世界とはなんぞや? ︎︎と思うわけです。
感想でいただいたのは「異世界(物語内では異星)にも『月』という衛星があるのか?」というもの。
私は宇宙も好きです。短編『春の夜の夢』でも書いていますが「宇宙人はいない」って、ただの選民思考だと思っています。
だって、宇宙にはどれだけの星があると思っているのでしょうか。兆を超える星々の中で、地球だけが特別なんてアホらしい。その確率は、気が遠くなるようなものでしょうに。
前述の短編でも。
「日本に住んでいるから日本人、地球に住んでいるから地球人、宇宙に住んでいるなら宇宙人」
というような事を書いています。地球人も宇宙人なんです。なら、他に知的生命体がいると考えた方が科学的ではないでしょうか。
生命が誕生するため条件は、水、大気、エネルギーがある事。それは別に地球と同じでなくてもよいはず。水は液状のものと捉えます。
それに、宇宙にある全ての星が、地球と同じ物質でできているとも限りません。もしかしたら、ミスリルが実在する可能性もゼロではないかも。
実際に、地球でも海底火山の近くに生物が存在します。植物は二酸化炭素を吸い、酸素を吐き出す。これって動物の生態とは矛盾してますよね?
知的生命体も、地球人と同じじゃなくてもいいんです。地球では猿が進化したとされています。これだって定説であり、仮説です。キリンなんて、何故あんなに首が長いのか分かっていません。
これは、頻繁に歴史の教科書が書き換えられる事でも分かるでしょう。
私達が知りうる事実は、ここ数百年の事だけ。それだって史実なのか、今でも議論は続いています。
織田信長や宮本武蔵、沖田総司など、歴史から見ればつい最近の事でさえ、真実は分かっていません。西郷隆盛の写真も、別人だと言われています。
異世界なんて、その最たるもの。
よく見る異世界は、西洋中世風のものが殆どです。ですが、実際の中世は識字率も低く、よく聞くのが窓から汚物。ハイヒールの起源ですね。
それら都合の悪いものは、全て魔法やスキルで現代化されています。生活魔法、トイレにスライム、ギルドカードが多いかと。
ギルドで依頼を受けて、クエストを消化するのも通例でしょう。つまり、冒険者も字が読めるという事。本当ならこれはかなり不自然なんですよ。字の読み書きができるなら、冒険者なんて危険を
魔法もそう。
転生ならまだしも、転移で何故魔法が使えるのか?
地球には魔素や魔力なんて無いのに、スキルの一言で片付けられている。私としては、魔法を使うための器官なりが必要だと考えています。
大気が地球と全く同じなのも、違和感があります。
そういう思いもあり、拙作『彼方の星の紅月妃』では生体再組成として、異星に順応させています。
魔法を使うための
言葉も勿論通じないので、SF要素であるナノマシンに翻訳させているという設定です。スキルも購入制。ナノマシンを介してダウンロードします。
これは他の作品にも通じる要素です。
拙作『チートなんざクソくらえ!!』では、魔法をプログラムと置き換えています。まだ執筆途中なので言及はしませんが、SF色が強いですね。
こういった『異世界だから』で片付けられている点は、作者の特色が出るでしょう。
例を挙げると、『転生したらスライムだった件』では
『蜘蛛ですがなにか?』でも天の声が採用されていますよね。こちらはスキルが物凄い数です。正直全部把握しきれません。面白いけど、ほぼ読み飛ばしています。こちらの作品ではその理由が明かされていたずです。
このように、スキルという点では共通していますが、同じ天の声でも性質が違います。どちらが良いかは読み手さんの気分次第でしょう。
私の作品も、ハマる人もいれば、面白くないと感じる人もいると思います。っていうか、そっちの方が大多数かも。メインの『紅月妃』はもう100話近いですが★少ないし……。
これからも多くのセカイが生まれるでしょう。
異世界はなんでも有りです。
それでも、整合性は大事な要素のひとつ。
書き手も読み手も、楽しみながら異世界を満喫しましょう!
作者に纏わるエトセトラ 文月 澪 @key-sikio
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