純愛ーpure loveー
村崎愁
第1話 ボラクエでの出逢い
亜紗と幹人の出逢いはボランティアクエスト、略してボラクエというロールプレイングのオンラインゲームだった。
一緒に冒険していて息が合い、福岡と新潟と超遠距離だったが逢うことにした。
ボラクエで冒険している時は常に守ってくれ頼りになる存在だ。
ボラクエで出会って一か月で、旅行が好きな亜紗が幹人の住む新潟まで逢いに行った。
後から聞いた話だが飛行機が到着してキャリーケースの受け取りを待つ少しの時間に、幹人は緊張から五回煙草を吸いに行ったという。
いざご対面。
逢ってみると性格は合う事はわかっていたが、ボラクエで冒険している時よりも幹人は優しい印象だ。
写真は見たことがあったがお互い一目惚れをした。
まずは取っておいたホテルに行き荷物をおろす。
二人ともいい歳の大人でやる気満々だったが、緊張しすぎて立たず濡れずで出来なかった。
「さ、酒の力を借りようか…」
「うん、おすすめの呑み屋連れて行って…」
新潟の美味しい地酒と魚介類を堪能した。
「新潟さいっこうやね!他に何もないけど!」亜紗は上機嫌で話す。
「ご飯は美味いんだよ!ここ高いけどな!」幹人も機嫌がいい。先ほどの暗重い雰囲気は消え去った。頭の中にボラクエのレベルアップの曲が流れる。
呑み代と滞在中のかかった金は全て幹人が払ってくれた。
ボラクエの時と同じく頼りになる。
呑み終わりホテルに帰り、行為を致した。酒の力でスムーズで相性もばっちりだった。
幹人は終わった後も亜紗の足をずっと愛しそうに撫でている。幸せだ。
だが飛行機代とホテル代で5万程かかった。幹人は給料も安い方で仕事も忙しい。亜紗の住む福岡に来ることもほぼないだろうなと思う。
亜紗はキャバクラで働いており金には余裕があったが忙しい。
すぐに幹人から告白され交際を始めることになったが、ベッドの上で少々不安になった。
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