君に届かない言葉は単純で、いつだってその先を目指している

初々しくみずみずしい。水泳だけに。
他のことを考えず、ただひたすらに突き進むことを「夢中になる」というのだと、思い出させてくれる。

書き出しの「集中している時の感覚は、水中にいる時とよく似ている」ところは、着眼点がいい。

水から上がったあとの表現は素敵。
顧問に怒られて声を揃えて抵抗するところは、可愛らしい。

体を動かしている運動部は行動が早い。
文化部だと、なかなか聞けないだろう。


海斗の助言は理にかなっている。
彼の言葉はすっと胸の中に入り、恥ずかしさをおぼえるのだ。
そもそも、ライバル視するくらいだから、よく似ている。
だから、彼が教えてくれた泳ぎ方がすぐにできたのだ。

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