あとがき
あとがき ※ネタバレ注意※
このあとがきを含めずに113,769字、まあ随分と書いてきたものですね……。サックリ読むには長いお話、皆様、ここまでお付き合い、ありがとうございました。
さて、ここでは筆者の思い等々、執筆に関係する事や登場人物に関する事を色々書いていきます。興味ないよ、という方はここまでで。重ね重ねありがとうございました!
※ネタバレ注意!未読等の場合は戻れ~!※
【執筆の四方山話】
今回の作品、構想から完結までおおよそ一ヶ月でした。
2023年8月27日に構想ゼロからスタート、2023年9月29日にこれ書いてます。
初めから十万字完結を目指して書いたのは初の挑戦。無事に書き切れて安堵してます。途中でスッ転ばなくてヨカッタヨカッタ......。作中の魔獣の名前は別作品からの流用、勢い重視で意識的に擬音使いました。省力化、というか、ある程度力を抜いてかけたかな、と思ってます。
世界観もそれほど深くは作っていないので、結構いい加減です。冒険者や傭兵がいる世界で魔獣もいる、この程度の設定。書きながら膨らまし、膨らましてから整形する、そんな感じでした。
で、書いていく中で認識した事。よく考えると主人公の動きって北斗○拳のケンシ○ウなんですよねぇ。魔獣がいる世界、というだけで。メインキャラは主人公だけなのは、ケンよりも更に寂しい旅ですが。爆散する代わりに粉砕してるなぁ。
【登場人物いろいろ】
・リベル
我らが主人公リベルちゃん。天衣無縫・傍若無人・古今無双・悪逆非道のヤヴェェ子。我ながら、なんとも恐ろしい子を作り上げてしまったなぁ、と。書いていくうちに勝手に動き出して敵を虐○していくので、彼女に付けた手綱は序章の時点で千切れて紛失しました。
デッカイ武器→斧!の脊髄反射で武器が決まった。小さい子がデッカイ武器振り回すの、浪漫一杯じゃぁ無いですか。つよいぞー、でっかいぞー。でも剣と違って、戦術の振り幅は小さくなりそうで不安も。書いていくうちに、そんな事無いな、となりましたが。
作中で書いた通り、彼女は野生児。言葉少ななのはそのせい……ではなく、ただ単純に喋るのが面倒なだけのものぐさ少女なのです。最終話で判明した衝撃の事実、彼女は18歳。これ、実は書き出しの時点で年齢決まってたんですよね。
豪快かつ常識外れだけど、決して頭が悪いわけではないのだ!
小さい割に精神的に成熟していて、割り切りが早く結構ドライ。それに合理性を持たせるための設定、とも言えます。何度も何度も少女と書いてきましたが、皆さんの頭の中では何歳ぐらいだと考えていたでしょうか。12歳?それともファンタジーだから何百歳とか?
ラディスが来た時点で彼女は聖殿騎士である、と分かり、十二位・十一位・十位・九位(実力四位相当)・三位、と追っ手が来た事で、彼女の地位が何となく分かってもらえたでしょうか……?
彼女を表現する上で最重視したのは、無双だけど無敵じゃない、という事。あくまで、物語の世界という盤面上で強い駒であって、条理を覆すような
・ラディス
初の追っ手。彼女については騎士らしい騎士、を大切にしていたので、真面目な子になりました。一番初めにファビオみたいなの来たら「騎士……?」ってなるでしょうから。
超重量武器のリベルに対して、神速の剣のラディス。良い対比だと思ってます。打ち合いじゃ勝てないけど、じゃあ手数で勝負!って感じで。
リベルには負けてますが、彼女がブチ○した傭兵崩れたちなら難なく皆○しに出来る位の実力はあります。真面目な子なので、多分無力化するだけにするでしょうけど。リベルちゃんは真面目では無いのだ!
癖のある者ばっかりな上級騎士の中で、真っすぐで反りの無い騎士なので、ロンバルトからは有難く思われているという裏設定あり。文武ともにそつなくこなしそうな優等生ちゃん。
・ジャン
高貴で
防御特化兼攻撃型。重防御なのに攻撃力も高いという、ゲームならバランスブレイカーみたいな性能ですね。リベルが苦戦した音角鹿相手なら、ノーダメージで完封できるはず。
言動に難はあるけど基本的には聡明でしっかりしていて、色々と知識も持ち合わせているので結構優秀な人物。言動さえ、まともならば。
貴族っぽさを目指して名前考えましたが、どうでしたでしょうか。バックストーリーとしては、他国の没落貴族の子息、的な事考えてました。作中で活かす気は初めから無かったんですけどね。
・アウス
アホの子。いや、純粋な子、の方が正しいのかな?細かい事は気にしない、勢いと元気があればなんとかなるなる、的なマインドの持ち主。実際、彼の実力も相まってなんとかなるので正解だったりするタイプ。
書いていて一番楽しい。勢い任せな大型犬って感じが微笑ましい。あ、彼は狼の獣人だからね?忘れないでね?(作者も途中から忘れてた)
リベルの一歳年上。実は聖殿に来た時期もほぼ同じで幼馴染、的な間柄のバックストーリーが有ったりします。彼の方が野生児っぽいような気がしますが、彼はちゃんと人間社会で育ってます。
・ファビオ
チョイ悪な兄ちゃん(おじさん)。三十代半ばなので、言動行動程にはいい加減ではなく、押さえる部分は押さえるタイプ。リベルからすると、よく遊びに来る近所のお兄さん(おじさん)という感じ。
龍人という、なんとも凄そうな種族。彼らは世界中で普通に暮らしているんですが、ファビオほどに強い者はかなり稀だったりします。寿命については作中でも出ている通りで人間と同じ程度なので、神秘性はそれほど強くなかったり。
序列的には低いけど実力は上位、というのは、やっぱり面白い設定。彼はまだ本気を出していないのだ……!実際、出していないですからね。
・ヤマギ
めっちゃ強いお爺ちゃん。引退したけど序列上位の元騎士団長、弱いわけがない。リベルはここ六年くらいしか知らないわけですが、作中で彼女が言っているように龍を一刀両断に出来る位には強い。……まだまだ一線級の戦力ですな。
武器は刀。隠形を中心にしている彼の戦術だと、本来は力で斬るタイプの戦術は取らないわけです。ですが作中ではリベルに正面から斬りかかっている。それはつまり、激選の中で彼なりに手心を加えていた、という事なんです。……それを差し引いてもめちゃくちゃ強いんですが。騎士団長時代はまた違う剣術を使っていた設定。
リベルを保護した人物、その一。リベルからみると優しい祖父みたいな存在。裏側のお話として彼女に色々買い与えていた、みたいなお話書きたい。んで、父親代わりのロンバルトに止められる、とか見てみたい。
実質的に人間としては最後の相手なので、リベルちゃんにはズタボロになってもらいました。治癒魔法と蘇生魔法があると、気兼ねなく怪我させられて便利ですね!(byリベルちゃんに毒され作者)
・ロンバルト
獅子の獣人な実質的騎士団長。アウスとは違って全身獣な獣人、作中世界には両方います。ちなみに作中では書いていませんが妻子持ち設定。妻と息子、娘の四人家族の良いお父さん。なのでリベルの父親代わりになれた、という。
威風堂々、まさにその言葉が似合う人物。他人に厳しく、自分にはもっと厳しい。と言っても本質は優しい人物なので騎士団員からは信頼されているんです。
武器は大剣。でっかい獣人がデッカイ剣を振り回す。う~ん、絵になる!彼の武器については獅子の獣人、と決めた時点で自動で決まりました。人間も多い騎士団の長が獣人……珍しい?珍しくない?どっちだろう?
【敵になった可哀想な人々】
・野盗
序章でチュートリアルよろしく、ぐちゃぐちゃにされた第一犠牲者。特に書く事無いけど、一般的な賊です。ゲームとかで全能力50で揃ってそうな感じ。
・傭兵崩れ
第一章における犠牲者。一杯いて防備も整ってて戦慣れしてたけど、相手が悪かった。リベルの大暴れを余すところなく書けて、作者としては楽しかった。
(第二章は犠牲者がいなくて平和だったね!)
・砂賊
第三章の犠牲者。砂地を船で走り回る。その性質から魔法得意な者が多いんだけど、活かす方向を間違えた系。一撃離脱が基本なので獲物を深追いせず、欲を出さずにスパッと撤収する賊として正しいタイプ。しかし(リベルちゃんに)回り込まれてしまった!
・海賊
第四章の犠牲者。おれたちゃ、かいぞく♪おれたちゃ、かいぞく♪実力的には確かで統制も取れており、普通に戦えばかなりの難敵。普通に戦ってくれる相手なら……。作中初で最後の技名を放った船長には敢闘賞を進呈。
・男爵の私兵
第五章の犠牲者。
・ギュスターヴ
聖殿騎士を除く、人間の敵としては最後の相手。外見とか武器とか、どう考えてもお前、主人公とかお助けキャラだろ!という感じにするのを頑張りました。忠義は大切だけど、尽くす相手をちゃんと見極めないとね。リベルとの打ち合いは書いてて息が詰まった思い出。
【その他】
そういえばリベルちゃんの出自を作中で書いていませんが、なんとなーく匂ってる部分は作りました。まあ共通点というか、なんというか、それを見付けてもらえれば……。二者、共通の要素が彼女と繋がってます。片方は分かりにくいけど……。
【最後に】
このあとがきすらも滅茶苦茶長くなりましたが、お付き合いありがとうございました!また別の作品でお会い致しましょう!それではっ!
斧使いリベルちゃんは叩っ斬る ~今日ものんびり真っ二つ~ 和扇 @wasen
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