友情とは(1)

人を疑うようになって数年後、僕は地元の中学校に進学した。

公立校かつ、マンモス校だったため、地域のいろいろな学校から学生が集まってくる。

…と言うことはだ。

良き友になる人や、仲違いする同級生が出てくる可能性がある。

幸い僕は地元の学習塾に通っていたこともあり、そこに通っていた地域の同級生とは交流があり、友達の友達…と言う形で新たな友達を獲得(当時の僕には獲得という表現が一番合っていた。)した。


兄がいたこともあり、同じ部活に入った。

何部かって?目立たない文化部だ。(全国の同じ部活のみんなごめんよ。)

土日のプライベートの時間を使う文化部はどうも気が進まなかった。


入学してしばらく経ったとき、僕の悪いクセがでた。

授業を妨害するバカなやつに対し、「うるせーな。バカじゃねーの。」と心の声が漏れた。

無意識に声が漏れた時点で僕もバカだ。

誰にまで聞こえたかはわからない。

自分では相当小声だったと思う。  たぶん…。

ただそいつと仲のいい誰かにまでは聞こえてしまったのだろう。


そのグループには嫌われるようになった。

そしてそのグループと仲のいいグループにも。


すれ違う時に暴言。

それが毎回。

それぐらいで済んだのを幸運と思うべきか。


中学生にまでなると小学生のときとは違い、いじめ方も陰湿になるらしい。

厄介だ。

僕の心が鉄筋コンクリート並みじゃなければ自殺していたんじゃないか?

犯罪集団にならなかっただけ、いじめっ子たちには感謝してほしい。

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1度に2つ 星野勝 @hoshinomasaru

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