第27話 さよならムッツリ部
ついに秋がきた。受験勉強も忙しくなり、部室にもあまり顔を出せなくなった。
と言っても大塚の決めている大学は三流なので落ちる心配はなさそうだが。
時折部室を覗くと皆が歓迎してくれる。
ムッツリ部を開いて良かった。頑張って土屋を勧誘して良かった。
あおいと堤、佐藤と香に出会えて青春を送れて良かった。
土屋とあおいは変わらずに幼馴染(下僕)として仲良くやっている。
佐藤と香はどこまでいったのだろう。ここの所距離感はグッと近くなった気がする。
堤は今日もペペロンチーノ♡様の作品を読み漁っている。
大塚は卒業式前日、陽も沈む頃、一人で部室に向かった。
電気は着いていなく、誰もいないと思ったら響き渡るクラッカーの音、誕生日でもないのにホールケーキに火を灯し持ってくるあおいと香。隠れていた土屋もロッカーから出てきて泣いている。
堤は目を赤くして、ちょっとカピカピのマル☆ちーず様の厳選集を手渡してきた。
「寂しくなるでごわす…」鼻水と涙で土屋はボロボロだ。とてつもなく汚い。
夜までさよならパーティをした。
晴れて卒業式を迎え、大学へ進学。
大塚は大学の校門でムッツリ部入部者募集というカードを持って立ったが、速攻教師にバレて指導を受けた。
ちなみに大塚も土屋もその後6年以上童貞を捨てる事は出来なかった。
☆おしまい☆
ここまで読んでくれたあなたは立派なムッツリです!
胸を張って「ナイスムッツリ!」と叫びましょう!
よろしければ、ほんっとうによろしければ☆とか♡とか感想とかくれたら私が大喜びします。
ムッツリ部 村崎愁 @shumurasaki
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