小さなルーシーの大きな物語

10歳の少女ルーシーは、自分をドラゴンロードの生まれ変わりだと言ってしまう低年齢ながらの中2病。弟レオンハルトを眷属扱いし、今日もごっこ遊びに余念が無い。

けれども、彼女自身には大いなる秘密があり、冒険によってその扉が開かれます。

日常的なパートが多く、主人公の側でその成長を見守っているような気分になれます。文章も易しく丁寧で、描写に優れているので、場面を思い浮かべることが容易です。

切った張ったの冒険物ではありません。
少し不思議な日常が積み重なり、自分の夢や冒険と結びついていく小女時代の憧憬のような作品です。一読することをお勧めします。

彼らのこれからの成長が楽しみになることでしょう。

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