012 超フツーの椅子
例え立つのがだるくなってくるほど立たされ続けても、俺はちゃんとお礼が言える男なのだ。
だけど、もうほんとだるいから少し座らせて?
あ、でもこのまま座ったらまた尻が濡れるな。
そうそう、椅子があったらいいのあちょっと待って。
流石に椅子が降ってきたらシャレならんから。
こう、ほら、プレゼントボックス的な何かに包まれてくださいお願いします。
降ってくるのは無しで。
と、お願いしたら、ちゃんと目の前に出てきてくれた。
何か妙にキラキラなプレゼントボックスに入って。
「...なんじゃ!?これは!」
「たぶん椅子です」
「いすぅ?」
そう、椅子です。
どこかの邪神とは全く関係なく、超普通な椅子です。
俺が包装をはぎ始めると、ロリエルフはそんな俺の腰にしがみついた。
「ちょ、待て待てぃ!危険じゃとは思わんのか!?」
「え?全然?」
「何故じゃ!これは突然現れたのじゃぞ!?」
「え、だってたぶんこれ俺が出しましたし」
「...はぁ?」
ロリエルフのつかむ力がゆるんだのを良いことに、俺は引き続き包装をはがす。
しっかしこれめんどくさいな。
何か出すたびに包装はぐのかよ。
こう、アレだ。
リボンといたらぱたぱたぱたんって箱が開いたりしねーかなー。
もう無理だと思うけど。
そんなことを考えているうちに、やっと中身が出てきた。
「...椅子じゃな」
「椅子ですね。よっこらせっく」
「危ない!」
想像するだけってマ?マホウだけに? 緑茶飲みてぇ @Okaki_No-005
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